2010-01-01から1年間の記事一覧

古いレコード盤

もう半世紀も前の、1962年頃のボサ・ノヴァを聴いていたら、当時の高校生時代をゆくりなく思い出した。あの頃は、同期生の誰かの家で、ダンスパーティーを開催するのが、ちょっとした流行になっていたのです。さすがにボサ・ノヴァは踊りにくかったけれど、…

ハンモックとボサ・ノヴァ

こう暑いと、風通しのよい部屋の中にいてさえ、椅子やソファの座面に当たる体の部分がジトーッと汗ばんでくる。今年はほんとに異常な暑さですね。クーラー嫌いのトシヨリは、家の中にいても熱中症にかかるそうだから、昼下がりは庭の木陰にでも逃げ出すしか…

小豆のグラニテ

異常な猛暑が続くといへども、朝の煎茶だけは欠かせないのです。冷煎茶という手もあるが、あまり好まない。せめて茶ウケの甘い物を冷たくしてみようと思い立ち、電気仕掛けの貝印アイスクリーム・メーカーなるものを買って、まずは試してみました。 自分好み…

夏休み計画

今年は関東地方だけがカラ梅雨だったようで、各地で記録破りの大雨でしたね。それもすっかり梅雨明けして、全国的にたちまちの猛暑日となりました。いきなり最高気温35度はきついですな。 昔からクーラーをつけてガンガン仕事をするというタイプではなかっ…

スウェーデンの映画

最近BS放送で観た映画の話。スウェーデンの、イングマール・ベルイマン最後の監督作品、’03年『サラバンド』が良かった。映画を観ていたはずなのに、すぐれた文学作品のような感動が後に残る。テレビ映画としてつくられた’74年『ある結婚の風景』の、続編…

印象派展の印象

例の民主党レンホー「事業仕分け」のおかげで、独立法人の国立美術館は、新たな所蔵作品の購入費をカットされてしまった。もう二度と税金で美術品は買えないのだ。 しかし、仕分けましたといっても、作品購入費ってのは、美術館の年間総予算のうち、たったの…

サラダとスペイン皿

夏になると、野菜&果物のサラダがうまい。野菜はクレソンやアンディーブ、サラダ菜、トレヴィーズ、ルッコラ。果物はオレンジ、パンプルムース、夏ミカンなど柑橘類をちぎっては混ぜるだけ。それらをオリーブオイルと香り高いラズベリーか苺のヴィネガーの…

アトリエの床

絵描きが、一番好きで落ち着く場所は、なんといってもアトリエでしょう。ヤツガレも子供のころから自分のアトリエを持つことが夢でした。というわけでイラストで稼いだお金で、念願のアトリエを持てたのが26年前。アトリエといっても、ただの倉庫というか…

木村荘八と猫

芸新6月号のコラムに「木村荘八と猫」と題して、林忠彦撮影の写真一葉と、猫の挿絵に、猫の絵のある荘八自筆の葉書を掲載しました。絵と猫好きの方に読んでいただきたい。ぼく自身も昔の飼い猫を思い出してしまって、書きながらちょっと胸にジンときちゃい…

屋上のベンチ

一年を通して、もっとも好きな季節は新緑の頃なのですが、それも今日でおしまい。明日からいよいよ梅雨入り。煎茶好きとしては、外で新緑に囲まれて、出たばかりの新茶を喫する楽しみというのがある。そのためにアトリエの屋上にベンチが置いてあります。 以…

灰皿の絵

むかし知人からお土産にもらったローマの灰皿。描かれている絵を見ていたら、堀内誠一さんの絵を思い出した。堀内さんがアエログラム(航空書簡)に描かれた絵のタッチによく似ている、と勝手に思ってしまった。旅先のカフェかどこかで、ちょっと一服しなが…

慎吾くんと日本語

キオスクで、雑誌の表紙にスマップの慎吾くんの顔が大きく出ていたのを見て、ふと思い出したコトがある。『日本人の顔』(平凡社カラー新書・1975年刊)という本に出ていた、インド南部ドラヴィダ族の男子の顔(この写真)、慎吾くんソックリじゃないか! む…

京都の新茶

京都では、NHKに便乗して龍馬で稼ごう!とばかり、街中に龍馬のポスターや看板などが溢れている。なんだか怪しい幕末ムードが漂っていますよ。蹴上げの都ホテルを出て三条通を歩いていたら、坂本龍馬とお龍の「結婚式場」という石碑ができていた。よく読…

iPadと銀座異聞

すばらしく晴れた今日は、日比谷の「出光美術館」へ茶道具の展覧会を観に行った。鉄斎の絵が二点出ている。それだけでも堪能できて最高の気分になった。意気揚々として、次は新茶を買いにと銀座「松屋」方向へ歩いた。 銀座通りを横断しようとして、ふと左側…

菊六落語会のお知らせ

はやいもので、「パレットクラブ寄席」の菊六落語会も十二回目を迎えます。二ツ目ながら古今亭菊六の独演会をやっちゃおうと思い立った理由は、菊六君のオヤジさんが、中、高校時代ヤツガレの同期生だったという縁もあり、渋谷の「かいりん寄席」(こっちも…

舩木伸児さんの個展

今日が初日の『舩木伸児展』、東横線の学芸大学駅からすぐのyuyujinにて、30日まで。 自然光の入る明るいギャラリーは、舩木作品の軽快な色彩をさらに輝かさせていた。イッチン技法によるペイズリー模様と、それを覆う淡黄色の透明釉は、舩木さんのオリジ…

オーガニックBAR

あんまり甘くない甘いもの好き、というのは、モノを探してみると結構これで苦労するのね。ハワイにも煎茶だけは持っていったんだけど、茶うけにピッタリの菓子が無いわけ。無くても最初は我慢できたんだけど、やがて煎茶には何かちょっとした甘味が欲しくな…

Le Misanthorope

「Le Misanthorope」、ル・ミザントロープというフランス語に憧れたのは30代半ばだった。モリエールの喜劇のタイトルで、日本語訳は『人間嫌い』です。日本では江戸時代前期の17世紀、古いフランスの芝居ですね。 広辞苑の解説では、≪ 社交界の偽善を憎…

銀座のパイプ

M書房の編集者Nさんが、お世話になった方へのお礼に上等なパイプをプレゼントしたいそうで、ついてはどこでパイプを手に入れたらよいでしょうか教えてほしいという。ぼくが古いパイプ党であることを知っていたのと、女性(Nさん)に男子専科のパイプは縁…

続・六本木裏道さんぽ

久しぶりに、好天気の六本木で、散歩のついでに美術展でも覗いてみようかなと思って歩いていた。「サントリー美術館」(東京ミッドタウン)と「国立新美術館」の間の通りに、新築の貸しビルができていた。流行の総ガラス張りで7階建、2月にすでに完成した…

歌舞伎座の絵看板

5月号の芸新コラムでは、歌舞伎座と一緒に、取り壊されることになった絵看板について書いてあります。あの劇場の前面にたってる一対の看板のことね。あまり注目されることがなかった絵看板ですが、江戸時代から300年間も、ずーっと代々鳥居派の画家によ…

Sharpie

アメリカの事務用品、油性マーカーの[ Sharpie ] を、イラスト稼業の画材として使い始めて、こっちも40年たちました。今日もさっきまで、コレでイラスト原画を描いていたところなのですよ。ぼくの原画は、ほとんどモノクロ版下なので、黒の油性マーカーで…

ハワイの宗教街道

日本のフラダンスチーム団体さんで思い出したけれど、ハワイには、もっとゴッつい宗教関係の団体さん御一行が、日本から大勢おしかけてくる。 オアフ島中部のハイウェイをドライヴしていた時に、その道沿いにある巨大建築群が、ほとんど宗教団体の殿堂のよう…

フラダンスの柄

ハワイでは、日本のオバサン&ギャルのフラダンスチームが、大挙して団体旅行でやってきていた。フラダンスに必要な、衣装やLeiやアクセサリーを買いあさる勇ましい姿をあちこちで見かけた。年齢を問わず日本人女性たちの元気がいいのには驚いた。昔はフラメ…

遅咲きの島の桜

島の山桜はほとんど散って、鮮やかな緑の若葉ばかりになったけれど、アトリエ2階の窓外には、ちょっと遅咲きの山桜が満開になっていた。それで今日は部屋からお花見ができましたよ。暖かかったので、窓を開け放って、午後は読書三昧でした。しかし鶯の声を…

イラスト稼業も40周年

ミスタードーナツが40周年記念と聞いて、そういえば、ぼくがイラストレーターになってからも40周年だと気がついた。あんまり大昔なので忘れていたけれど、1970年のアンアン創刊号からイラストの仕事を始めて、今年で何と40年もたっちゃったわけで…

伊東ゆかりライブ

久しぶりの、伊東ゆかりライブ。POPSから、歌謡曲、カンツォーネ、カントリーと、レパートリーが広いけれど、伊東ゆかりの歌うスタンダードジャズが、何といっても一番好きだな。 彼女の歌う「声」そのものが、1960年代の空気をすぐに思い起こさせて…

桜の小器

芸術新潮 四月号のコラムでは、春らしく、桜の花びら型の器について書きました。雑誌には小さいサイズ(4〜5cm)であると実感できるようにと、ほぼ原寸の写真を載せています。銀座「東哉」で見つけて以来、毎年この季節限定で愛用している器なのです。薄…

魁星閣の桜

寒い寒い、桜咲く京都へ行ってきました。観光名所の地だけは、どれだけ寒かろうが、どこもお花見客で満員御礼。中国人もアラブ人も繰り出して、毎度のことながらのお祭り騒ぎだ。どちらかといへば落語「長屋の花見」状態か。 京都へは、イラストの学校で通い…

ボブ・ディランのライブ

お台場のライブハウスで、老いたるボブ・ディランを聴きましたよ。大迫力に圧倒されたが、世界の終末観を強く感じさせる曲想が多かったな。カタストロフィーのロックという感じ。奈落の底に引きずり込まれそうなディランのしゃがれ声に、ヒップな切れ味の大…