2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

インターナショナル・クライン・ブルー

十一月号の芸術新潮に、今回はフランスの現代美術家イヴ・クラインを一躍有名にした「青」について書きました。青の平面作品がクラインのなかでは特別に良い。その他の立体作品やインスタレーション(当時はイベントと言っていた)は、ほとんどが今ではアホ…

古い招待状

昨日のニュースでは、株価が26年ぶりの7000円割れで大暴落をしたと大騒ぎになっていた。ところで26年前の1982年がどんな時代だったか、急には思い出せない。しばらく計算してみて、確か「ぼくの美術帖」を書いた頃じゃなかったかなと思い、古い…

ありふれたベゴニア

一昨年の夏、テーブルの上に鉢植えのベゴニアを置いて眺めていた。その秋には鉢から出して庭の片隅に植え、何もせずに放っておいたが、今年になってもまだまだ元気よく咲き続けている。 前より花の数は増えているようだ。そばに寄ってつくづく眺めてみたら、…

読書とパイプ

北欧のデテクティブストーリーを読み終えたら、北欧のパイプ煙草の味を思い出した。それは英国などのストレートな煙草本来の味とは違って、ブレンドに香料を加えてあるから、マイルドでどこか甘い味がする。香りもどことなく西洋菓子のような感じ。この頃は…

読書の秋

秋ですね・・。ぼくの「美術の秋」は、抽象画にコラージュ、と自分で描くほう専門です。宣伝過剰な秋の美術展などには出かけたくないし、今さらひとゴミにもまれてピカソや宗達を観たくはないもんね。で、静かに絵を描く秋です。 そしてもう一つの楽しみは「…

FRBと千両みかん

落語通のかたなら誰でもご存知の「千両みかん」という噺がある。先月半ばから始まった金融危機のニュースを聴くたびに、噺のサゲであの番頭が持ち逃げした、みかん3房と、お金のことを考えてしまう。お金というものは、あのミカンとまったく同じで、単なる…

秋の菊六落語会

お待たせいたしました! パレットクラブ恒例となりました『古今亭菊六落語会』のお知らせです。 来たる11月7日の金曜日、秋の深まる頃の宵。江戸の名残り、古今亭ゆかりの古典落語をごゆるりとお楽しみ下さい。(席亭・原田治) 菊市へつれだつなかや娘分 …