2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥を描く

芸術新潮10月号、ぼくの美術コラムは「鳥を描く」。赤勘兵衛さんについて書きました。いつもは物故美術家たちのことばかりを書いていたので、現存しているしかも古い友人のことを、客観的に書くことは難しかったのであります。彼の仕事を、素直に賞賛した…

海久保と茶碗

また煎茶の話でスイマセン。 舩木伸児さんの最新作イッチンの湯呑を見て、これなら「海久保」という古い在来種の煎茶の味にピッタリあうだろうという予感が的中した。それで嬉しかったなという話。 煎茶には磁器の染付けがいいというのは、それが江戸後期か…

築地ホテルのフランス料理

秋のメニューは、まず小海老を裏ごししたクリームスープ、ローストビーフ、温野菜、トリュフ入りのジビエのパイ包み、デザートはフルーツ入りプディング。料理人は来日したフランス人シェフです。なかなか旨そうな本格的フランス料理ですね。 築地はぼくの地…

昼風呂礼讃

還暦も過ぎて、さる頃もある人の戯れにわれをとらへて詰まりたまひけるは、今の世にイラスト稼業といふ商売ほど仕合せなるはなし。昼の日中も誰をはばかるといふおそれもなく露天風呂につかること、これのみにても堅気の若きものゝ目には羨ましきかぎりなる…

「ハイク犬」の効能

《 効能 》 五七五と韻を踏むことができるのは、日本語の仮名一文字が1音節だからで、犬は 「い・ぬ」と2音節になります。これが英語だと「DOG」で3文字まとめて1音節だから、文字数が短い俳句のような定型詩は英語じゃ書けない。小学校へ上って平仮…

「ハイク犬」がゆく

ぼくの最新作、絵本『ハイク犬』学研刊が出版されました!というお知らせ。 コレは幼稚園の年長さん(五、六歳)向けの絵本です。小学校へ上る前だから、まだ文字は習得していないけれど、すでに言葉はよく知っている年代に向けての絵本。 ぼくの専門はキャ…

黄色の男

オサムグッズのデザインをしていた頃、参考資料として、海外のグッズ類を山ほどコレクションしたことがある。紙製品、布、木製、プラスチック、ガラス、金属製と集めだしたらキリがない。そのうち仕事の資料であることを忘れ、特に黄色のグッズが好きになっ…