iPadと銀座異聞

osamuharada2010-05-28

すばらしく晴れた今日は、日比谷の「出光美術館」へ茶道具の展覧会を観に行った。鉄斎の絵が二点出ている。それだけでも堪能できて最高の気分になった。意気揚々として、次は新茶を買いにと銀座「松屋」方向へ歩いた。
銀座通りを横断しようとして、ふと左側を見たら、アップルストアの前から長蛇の列。オヤジとオタク風の男ばかりが、何やら期待を胸にジッと立って並んでいる。女性は一人もいない。看板を見たらiPadの発売日だそうだ。我も同じくただのオヤジながら、ついキモ〜イ風景だなあと思って、急いで信号を渡った。松屋の前には中国人の観光客集団がいて、笑いながら向いのiPadオヤジ隊列の写真をしきりに撮っていた。これが近頃の銀座風景なんだね。買い物が済んで銀座八丁目方向へ歩きだしたら、今度はユニクロの前に若い男女が並んでいる。看板の感謝祭と990円という文字が目に飛び込んできた。村上春樹なら「やれやれ。」というところだろうか。
帰りにキオスクで、Newsweekを買ってみた、iPad特集。簡単なパソコンなんだろうと思っていたが、かなり違うらしい。いろいろな遊びソフト(今はアプリというらしい)が満載だそうだ。パソコンは基本的にフリー(ただ)で遊べるけれど、iPadは有料で、ゲーム、電子書籍、新聞、雑誌、マンガ、映画などが見られる。出版業界や、テレビ新聞業界、コンピューターゲームも、これ(有料)で救われると期待している。ほんとかよ? 
ヤツガレは、新聞・雑誌はめったに読まない。映画は大画面のTVハイヴィジョン放送でなら観る。マンガとゲームはすべて嫌いだ。読む本は電子化されないような古書籍が多い。なので、iPadいらないだろうな。それより、その前に、つらい難関があることに気がついた。アメリカの記者が書いていたのは「ただし自然光が入る部屋で見るなら、徳用サイズの専用クリーナー1本と磨き布を用意したほうがいい。何しろiPadの画面はつるつるのぴかぴか。ちょっとした汚れや指紋も気になってしょうがない。」とある。自分の指からにじみ出る汗や油といえども、これにはちょっと堪えられそうもないな。アライグマ症候群が再発しちゃうだろう。
パソコンで夜のニュース(無料)を見ていたら、中国ではパクリ物のiPedなるものが、本日発売されたもよう。PadじゃなくてPedというところがちょっと可愛いか? ユニクロ(ほとんど中国製だろ)のパクリ物は、中国では何て名前で呼ぶのかな?  今日、社民党のみずほ大臣はハトヤマから罷免された。iPadも、沖縄も、対米従属!というワケか。
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