Sharpie

osamuharada2010-04-22

アメリカの事務用品、油性マーカーの[ Sharpie ] を、イラスト稼業の画材として使い始めて、こっちも40年たちました。今日もさっきまで、コレでイラスト原画を描いていたところなのですよ。ぼくの原画は、ほとんどモノクロ版下なので、黒の油性マーカーで線描するだけです。日本製ではコンビニで売ってる[マッキー]も使っています。描く紙のほうは、だいたい[ いずみや PM PAD NATURAL ]が定番 。イラストの着色は、印刷屋さんで出してもらう4色刷インクの、色指定専門。自分では塗りません。コンピューターのデータ化はデザイナーさんにやってもらっちゃう。なのでいたってシンプル、かつ安アガリな作業であります。
こないだはオアフの巨大な老舗文房具屋『 FISHER HAWAII 』で、新しいSharpieをたくさん仕入れてきましたよ。日本でも売っているのは、写真上の中型シャーピー。現在アメリカでは、様々なタイプのフェルトや、大中小のサイズも揃い、品数色数が増えていたのでした。絵を描く道具ではなく、あくまでも事務用筆記具なので色数は少ないのですが、どれも美しい色(日本製とは大違い)だな。どこでも売ってる大衆的な文具だから、当然値段も安いよ。なのでハワイへ行くたびに、アメリカ製の Sharpie を仕入れてくるワケ。
初めてSharpieを使ったのは、’69年にアメリカへ行ったとき。一目惚れというヤツで、スーパーマーケットで買い溜めして帰ってきたのです。イラスト稼業もそれで始めたのですが、その後は、まだ日本で売っていなかったため、ニューヨーク在住時代の故ペーター佐藤に、まとめ買いを頼んで送ってもらいました。 ペーターという人は、ほんとに心の優しい人だったなァ。催促しなくても、そろそろ無くなるんじゃないの?と、いつも気にかけてくれ、送ってくれるのでした。 Sharpieを使うたびに、今はなき親友を思い出しちゃうのもトシのせいかな。