屋上のベンチ

osamuharada2010-06-13

一年を通して、もっとも好きな季節は新緑の頃なのですが、それも今日でおしまい。明日からいよいよ梅雨入り。煎茶好きとしては、外で新緑に囲まれて、出たばかりの新茶を喫する楽しみというのがある。そのためにアトリエの屋上にベンチが置いてあります。 以前は、よくあるアウトドア用の木製の椅子にテーブルを置いてあったのですが、あるとき台風で吹き飛ばされて無くなっていた。かなり重たい木のテーブルやベンチ式の椅子だったのに、強風ってすさまじいもんですね、これじゃ何も置けない。 それに懲りたので、今度は完全耐風構造デザインのベンチを、自分で考案して作ったのがコレであります。 既製の角材を簀の子のように並列させて、風が通り抜けるようにするアイデア。サイズは畳と同じ180cm×90cm。半分、縦と横に角材をそれぞれ並べて、一方向からの強風を凌ぐようにできている。同じものを3つ作って屋上に置いてあります。これで見事、毎年台風が来ようとも、ビクともしなくなった。 ベンチというよりは、日本式の床几(しょうぎ)でしょうね。春は毛氈などを敷いて、野点(のだて)の気分でいけちゃう。青空の下、借景ながら自然の中で飲む煎茶は格別です。しかし、これから梅雨時で使えないし、真夏になれば昼間は暑すぎて外に出られないから、野点のほうは当分お休みです。