2010-01-01から1年間の記事一覧

初春・菊六落語会のお知らせ

来たる2011年1月22日「古今亭菊六落語会」のお知らせ。 あらたまの春に、古典落語で初笑い。芸に磨きをかけて、菊六ひたすら精進に励んでまいりました。ますます目と耳が離せなくなってきた、落語界期待の新星。ごひいきお引き立てのほど、おんねがいもうし…

最古のクリスマスカード

仕事場の書棚から、レタリングの本の間にはさんであった、古いクリスマスカードが出てきた。最古のガールフレンドP子さんにもらったもの。1963年のクリスマス。高校二年の冬で、クリスマスカードというものを生まれて初めてもらった。その頃は、キリスト教…

今そこにある危機

ちょっと前まで、エコだ、CO2削減だと大宣伝をしたあげく、一年前から、おっけ晴れて始まった原発のプルサーマル運転。今月の9日に、とうとう九州電力の玄海原発が故障のために緊急停止をした。マスコミは、わざと最小限の報道しかしないので、誰も気にし…

続・銀座異聞

銀座伊東屋で、画材を買って外に出た。ふと銀座通りの向こう側を眺めてビックリした。地味なクリスマスの飾りを付けた「カルティエ」の隣りが、ド派手な「洋服の青山」になっている。以前は裏通りで、どことなく後ろめたそうなたたずまいだった安売り服屋が、世…

麦藁手の茶碗

子供の時分は、のべつ焙じ茶ばかり飲んでいたので、オヤジから「お茶飲み小僧」と異名をつけられていた。というくらい、いつも焙じ茶が欠かせなかった。近所に今もある「魚河岸銘茶」という店の前を通ると、大きな茶焙じの機械から、いい香りがしてきて、いつ…

暴力歌舞伎装置

ついこないだは、官房長官が自衛隊を「暴力装置」とのたまってバカ騒ぎ国会になったけれど、こんどは、歌舞伎のほうの「暴力装置」が発動してしまったね。江戸歌舞伎の根幹をなす、市川宗家の「荒事」にふさわしいヤンチャぶりだと、誉めていた演劇評論家も…

龍馬を殺ったのは誰だ?

やっぱりね。ありふれた俗説の暗殺者ということで落ちついた、NHK『龍馬伝』最終回。もし実行犯がほんとに「京都見廻組」ならば、彼らは今でいう公安警察なので、指名手配になっている龍馬を殺害しても、【暗殺】として隠す必要はないでしょ、そこが変だ…

石蕗の花

アトリエの私道にも、ツワブキの黄色い花が咲きはじめた。昼すぎて散歩に出ると、その菊のような花々が、どこまでも道ばたの両側に並んで咲いて、まるで芝居の花道のように、ぱっと明るい。 末枯れの季節にも、常緑で艶のある葉は、こもれびに光り輝いている…

ギンガムチェック

古い友人が、ヤツガレの着ていたシャツを見て、ずうっと昔(二十代の頃)から、ハラダは同じ格好ばっかりしてるんだな、とあきれ顔でいった。特にそのギンガムチェックのシャツが変わんねえよなあと。我々の世代は、男同士でファッションの話をするなどとい…

秋のボサ・ノヴァ

ようやく、待ち遠しかった秋らしい秋がやって来た。今年の夏は、インストルメンタルのボサ・ノヴァばかりを聴きながら、猛暑をやり過ごしていたけれど、秋になると、なんとなく人の歌声が恋しくなる。夏の続きで、今日もまたボサ・ノヴァ。 久しぶりに、レイ…

アケビ

いつもの島の散歩道。薄紫色のアケビがあちこちに実ってぶらさがっている。高所はとどかないけれど、低いところの蔓ならステッキでひっかけて簡単にもぎ取れる。秋日和の散歩の収穫ですね。食べる寸前にちょっとだけ冷蔵庫で冷やしておいて、煎茶や紅茶の茶…

文化と勲章

十一月三日、「文化の日」。文化的トシヨリが【文化勲章】を、ありがたくも御上より押しいただく日。 昔から思っていたんだけれど、【文化】というものと【勲章】って、全く別の世界観のものじゃないかな? 何だか無理矢理こじつけていないかな。戦前の大政翼…

梅もどきのミニチュア

人形のミニチュアで思い出したので、押入れから盆栽のミニチュアをとり出し、今朝の煎茶の横に置いてみた。十一月に合わせて、「梅もどき」の盆栽。なんとなく秋めいてきましたよ。実はこれ、盆栽を擬した模型なのです。「梅もどき」の「もどき」というわけだ…

木の葉猿と佐四郎

また、ぼくの愛玩している人形のお話。これは熊本の郷土人形「木の葉猿」を、大正時代の久保佐四郎が写したミニチュアです。本物の「木の葉猿」は、起源が奈良時代くらいにさかのぼるというから、くだんの長崎「古賀人形」(江戸時代から)より千年!も古い…

船木伸児 作陶展

布志名舩木窯六代目、舩木伸児さんの作陶展が、名古屋で開かれています。お近くの方は、是非ご覧くださいね。【名古屋栄三越 7階 美術サロン】10月26日(火)まで。 写真の右、鉄釉地に緑釉のイッチンの皿は、今年五月に購入して以来、これもすっかり気にい…

手描きのTシャツ

染料でできてるパステルを娘から渡されて、一歳の孫のためにTシャツの絵を描いた。後でアイロンをかければ簡単に染め上がる。とてもよくできた画材ですよ(無印製)。孫のTシャツは、この猫で八枚目か。最近「ニャンニャン」という言葉を覚えたばかりなの…

北園克衛.com

【お知らせ】五年前にぼくが始めた[北園克衛.com]は、今年いっぱいで終了することにいたしました。 最近は若い人たちの間でも、詩人として、グラフィックデザイナーとしても北園克衛の名前が知られてきたようなので、一介のOld北園ファンとしては嬉しきか…

長崎古賀人形

たまに見てしまうNHKデタラメ『龍馬伝』。現在は長崎「亀山社中」と「グラバー邸」のところで盛り上がっているみたいだ。ここぞと福山クンの地元でもある「長崎」は、龍馬観光でひと儲けと張り切っている。お次は「海援隊」の出番だね。 ドラマのほうは、…

新・銀座異聞

銀座四丁目の「三越」が隣へ拡大をしてオープン。銀座で一番大きなデパートになった。銀ブラのついでに、ちょいとのぞいてみました。新旧の建物は、横丁を隔てて上階からは合体してつながり、新館は旧館八階までの古い階層に合わせてあるため、各階の天井の…

小説と映画「ミレニアム」

レイトショーで、待ちに待ったミステリー映画『ミレニアム2、3』の二本立てを観てきましたよ。すでに小説のほうを先に読んでいるので、その面白さたるや、とても映像化は無理だろう、とフツーなら思うところだけれど、そんな心配はいらない。先に観た映画…

メモ帳・メモ

トシのせいか、物忘れが多くなった。例えば人の顔は思い出せても、名前がゼンゼン出てこない。言語は左脳で、視覚は右脳だから、左のほうの調子が悪いんだな。そのせいか備忘録としてのメモ帳の数が増えてきた。以前は一つのメモ帳で、だいたいコト足りてい…

紫色の茶うけ

島では、ヒートアイランドの関東圏より、ひとあし早く秋がやってきた。山桜の葉は黄色く色づいて、夜には秋の虫の大合唱が始まった。ずいぶん長かった今年の夏が終わって、いつになくほっとしたのは、トシのせいもあるかな。 毎日の煎茶にも、何か秋らしい茶…

バルタンとアズナブール

古いレコード盤、The Plattersのことを書いたブログを読んで、当のガールフレンド、ピョンコさんよりメールあり。 【 ほんとによい時代を、お洒落に過ごせた私達に、かんぱーい!!!】と懐かしんだあまり、いささか脳天気に喜んでくれていました。ついでに…

菊六落語会のお知らせ

今年は、夏が長くて、秋はすぐに終わり、あっという間に冬になると予想されていますね。来たる十月一日の金曜日、菊六君の落語会の日は、いったいどんな天気になっているのでしょうか。 いつもこのお知らせに、当日の季節感にピタリと合いそうな久保田万太郎…

洗濯機と電力問題

島では、クーラーのスイッチを一度もONにすることなく、なんとかこの夏をのり越えられた。その代り、新しく買い替えた洗濯機が毎日フル回転。壊れるまで十五年間使っていた前の洗濯機に比べると、格段と便利で使いやすい。コンピューターの発達で、ほとん…

本と時代

夏休みの研究テーマにと買っておいた、世界情勢や経済関係の新刊本をいくつか読んでいたが、およそ楽しんでユックリ読書をするというような気分にはなれなかった。その反動で、煎茶を喫する時などには、何かもっと違う興味の本が読みたくなり、適当に古い本…

昼寝のストラトキャスター

まだまだ日本中猛烈な暑さですが、残暑お見舞い申し上げます。こう暑いと、日中はシエスタするしかしょうがないなと、ヤツガレは小一時間の昼寝で、何とか凌いでおります。しかしクーラー嫌いのトシヨリは、昼寝をしている最中にも熱中症にかかるよし、され…

犬の写真

終戦記念日が近づくと、恒例になっているTVの戦争特番などを、ついつい見てしまう。そして何がなんでも戦争だけはゴメンだなあ、と改めて思う。リアルな戦争体験者の数も、年齢的に減ってきているので、こういう貴重な番組は次第に作られなくなるだろう。…

西瓜のソルベ

島には熱帯夜が無く、朝晩は涼しいのですが、今夏、どうにも昼間は暑すぎて困る。そこで、ますます氷菓づくりにハマっているところであります。なかでも、昼食後のデザートなどに、西瓜のソルベがピッタリしていたので、これは是非オススメしちゃう。 このソ…

雑誌と時代

1955年のイタリアの雑誌を眺めていたら、いい時代には、いい雑誌が存在している、という当たり前のことに気がついた。マティスが没した翌年に、大特集を組んでいる。まさにタイムリーな編集企画だ。雑誌はいつも、その時代を反映している。 さすれば現代日本…