ウェスタン文字

osamuharada2016-07-04

弥生美術館では「オサムグッズ」以外にも、絵本や雑誌、レコードジャケットなどもオマケ展示しています。このTシャツも、実は孫が通っていた幼稚園に頼まれて描いたものなのです。園児だけでなく先生や親兄弟用にいたるまで、サイズもカラーも豊富につくってあります。いまでもご愛用いただけているそうで嬉しいのです。祖父のヤツガレも(家でのみ)着用しております。
このデザインもまた、趣味のロゴタイプを全面的に押し出してつくっちゃいました。キャラクターのほうの絵のアイデアは5分で思いつきました。そして幼稚園の名前の英文ロゴには、元気のいい子供たちに合わせて、アメリカのウェスタン文字を選んで配してみました。これは十代の頃から好きだった西部劇のタイトルや、劇中のポスターなどでよく見覚えていた英文字なのです(WANTED DEAD OR ALIVE 指名手配のポスターですね)。ウェスタン文字には歴史的に様々なヴァリエーションがあるけれど、どれも太陽の下で、元気がいっぱい溢れ出てくる Optimistic な書体群なのです。シンプルなものからデコラティブなものまで、いずれも西部劇!という感じ。それにブルーグラスカントリーミュージックのレコードジャケットにも多用されている、いかにも MADE IN USA な書体。たぶん園児の親御さんたち世代でも御存知ないでしょう。つまりこれは超個人的なノスタルジー趣味で手描きしてしまったわけですよ。
オサムグッズでも、ウェスタン・スタイルの図柄を沢山つくりました。カウボーイやテンガロンハット、サボテン、投げ縄に馬蹄、ピストルや保安官バッジなど。どの図柄にもウェスタン文字が堂々と使えて、ロゴタイプ好きとしては大満足でした。バンダナにキャラクターを配するデザインなども我ながらちょっと悦に入ったウェスタンものでした。しかしこれは個人的な趣味に走り過ぎたかなと今になって思います。営業からはまたこの道楽モノめが、と(陰で)文句は大いにあったはずです。お客さんにデザインを説明するのも難しかっただろうしな。この他に和物柄(西洋人から見た日本風)や、シノワズリ(中国柄)、パリ風やハワイアンものなど、個人的趣味でシチュエーションをまず決めておいて、仕上げはそれぞれの雰囲気を持ったロゴタイプでもって締めくくるのがぼくの得意ワザなのでした。写真は孫の幼稚園Tシャツ(小学生になっても着ている)です。→ http://osamuharada.tumblr.com/