アメリカ地図のクッション

osamuharada2016-11-19

好きなアメリカの文化は、1950年代半ばから60年代半ばまでの、わずか十年間くらいのことかな。二十世紀のど真ん中。白人中心の「アメリカンドリーム」が実現した時代で、遥か海の向こうの超モダンな国として憧れ続けていた。美術、音楽、映画、デザイン、ライフスタイル、どれをとっても溌剌として輝いていた(食べ物だけはジャンクだが)。朝鮮戦争の終わりとヴェトナム戦争が始まるまでの、つかのまの平和な時代。世界でアメリカ白人だけが享受できたドリームというわけですね。
その夢から覚めて、70年代からのアメリカ白人文化は、凋落の一途をたどってきた。以来、軍事大国にはなったが、人心は荒廃した。いまや一般人が三億丁もの銃を持っているという恐ろしい国。人口は六割くらいが白人で、あとはヒスパニックや黒人その他およそ200種の民族が4割になっているそうだ。ほとんどが移民の、最大の多民族国家。じきに白人は半分以下に減っちゃうらしいが。
そのアセリが出たのか、今回の大統領選では過激な白人主義のトランプが選ばれたのでしょう。いわばドメスチックな民族抗争だね。日本のほうは、誰が宗主国の大統領になろうが、植民地であることには変わりない。いつもの忠犬アベ公です。早速トランプ様こそ、まさにアメリカンドリームではアリませんか!と電話でヨイショしていた。残飯ぐらいは期待できるのかもしれない。
写真は、アメリカ合衆国の派手な地図クッション。Made in USA 。大統領選は、これを枕に眺めていたのでトランプが勝つと先読みできた。ニューヨークの歴史美術館のお土産です。そのとき一緒にこの皿も買いました。→ [id:osamuharada:20130718]
女帝を目指していたヒラリーが、男に従属するだけの女としてヤリ玉にあげたのがタミー・ウィネット。それは大ヒット曲「Stand By Your Man」のせいなのです。女性カントリー・ミュージック界の大御所、この曲はぼくもベストワン。Stand by your man and show the world you love him keep giving all the love you can.