2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鉄斎と饅頭

今月の「芸術新潮」11月号ぼくのコラムでは、富岡鉄斎と和菓子の「とらや」について書きました。鉄斎が虎屋主人に贈った画賛が、現在も虎屋の酒饅頭の箱に、掛け紙として使われています。昔からそれが好きだったので、図版用に撮影をしてもらって、大いに…

赤福 事件簿

赤福餅のニュースを新幹線車内の電光掲示板で読んだのは、何か虫の知らせであったのかも知れない。夕刻大阪で友人達と落ち合い、黒門市場は串揚げの「六覚燈」(ワインも素晴らしい店)にて会食。ぼくの最古のガールフレンドP子(大阪在住)の病気見舞いもか…

小川軒のショコラ・スフレ

あまり甘くない甘いもの好きとしては、まず秋口に食べたくなるのが、新橋小川軒カフェの「ショコラ・スフレ」。仏語でふっくら焼いたという意味のスフレ。スポンジケーキよりもはるかに軽い。パウンドケーキ(バターと砂糖と小麦が各1パウンド)に比べたら…

鉄道の日 問題

今日のどうでもいい話。駅貼りのポスターを通りすがりに見たら、『10月14日は、鉄道の日 』とある。日本初の鉄道が新橋−横浜間に開通した『明治5年10月14日』を記念しての日付だと説明している。それを読んで漠然とした疑問が生じた。確か日本では…

軽井沢の こけももジャム

到来物のパウンドケーキには、隠し味にこけももジャムが練りこんであった。「こけももジャム」という言葉が、ぼくに遠い昔の軽井沢を思い起こさせた。中学時代から親友の家が中軽井沢に貸し別荘を借りていたので、夏休みにはほぼ毎年行っていたことがある。 …

さよなら奥村書店

昨日、元FRB議長で金融界のマエストロと呼ばれたグリーンスパンが、中国の上海株にバブル経済の特徴が現れたことを講演したという。すでに都市に限定された土地バブルは、現在パリやロンドン、ローマ、ミラノなどを襲い、土地は高騰しすぎて誰も住めなく…