2015-01-01から1年間の記事一覧
50年昔といえば、ヤツガレも美大のデザイン科(いまやパクリで有名校)の頃です。アメリカンポップスで育ったような十代でしたが、《1965年》は、ビートルズブームの到来で、ヒットチャートも英国調に様変わり、こちらが聴く曲も変化しつつある頃でし…
去年にくらべて今年、世の中は笑劇のごときアベ独裁政権のおかげで、さらに終末感が深まったような気がしています。去年はコレでしたが→[id:osamuharada:20141226] 特にひどくなったなと実感するのが、マスコミの大政翼賛ぶり。新聞が売れなくなったので、新…
今年は最後まで、東京五輪デザイン騒動で楽しませていただいた。 【 新国立競技場デザイン 】では、撤回されたザハさん(イラク出身)の「生ガキ」原案のかわりに、こんどは純国産にこだわり「和テイスト」に変更されたよし。A案は「法隆寺」をイメージし、B…
デジタルリマスタリングされた小津安二郎監督作品を、大型テレビにて再見。 すでに何度も観て、見慣れた映像であっても、改めて見ると美術の細部までくっきり映し出されているから、小道具類もぼくには新鮮で見飽きることがなかった。 ‘60年『秋日和』で、司…
冬の沖縄本島南部は、今日も初夏の天候のようで爽快。Tシャツひとつで暮らせる。それにまったく暖房費と衣料費がかからない。魚介と野菜果物は地産地消ですむから食費もかさまない。ただ米に関しては、沖縄食糧が福島産米を食べて応援することにしたそうなの…
「ペーターズ・ギャラリー」が始まって、今年で三十周年目だと聞き、ひとり万感の思いにかられる。光陰矢の如し。 確か、最初の展覧会が「パレットくらぶ展」だったと思います(その後、毎年の恒例になりました)。古い木造の貸家が空いたのをリノベして、白…
好きな【女優で観る】:英国のヘレン・ミレンの新作 WOMAN IN GOLD・ 邦題『 黄金のアデーレ・名画の帰還 』を観ました。好きではないが クリムト の絵がテーマになっているので、さらに興味津々。初日に予約して入った映画館はガラガラ(観客5人)でした。…
オヤジは、旧友のことを「あいつは俺のポン友だよ」などとよく言っていた。中国語の「朋友」からきている外来語で、昭和ひとけた世代まではよく使われていたようです。「ポン友」とオヤジの口調で聞いていたせいか、若い頃からの遊び仲間で、会えばすぐ昔に…
さすらいの渡り鳥、生まれ故郷の東京へ戻ると「外食」で難渋しています。誰がなんと言おうともヤツガレは〈ベクレルフリー飲食主義者〉に転向してしまったので、世界50ヶ国が輸入を規制している東日本産の食材は口にできない。食べて応援しているのは西日…
愛読しているユーモア作家・獅子文六に、『東京の悪口』(1959年刊) というエッセイ集があります。そのなかの一節。戦後、地方から東京へと流入する人口が急増したので、東京人としては息苦しさを感じるようになってきた。そこで文六先生は東京の人口密度を下…
絶好の秋日和。朝は、散歩がてら摘んできた草花を竹籠にいけて、煎茶を喫す。このところ午後はもっぱら読書を楽しんでいます。相変らずの乱読ですが、いま読んでいた本をちょっと紹介してみます(が、あまりに個人趣味すぎてつまらないかも)。 まず今秋の読…
東京の映画館で、新作映画を「好きな女優で観る」したいなあと思っていたら、タイミングよく、その名も『アクトレス 女たちの舞台』が始まっていた。原題は ” SILIS MARIA ”。最近気に入っている18歳の【 クロエ・グレース・モレッツ 】ちゃんと、これも最近…
過日、鈴木信太郎の人形柄の風呂敷(絹ちりめん製)を手に入れた。むかしデパートの三越謹製で売られていたものらしい。半世紀ちかくたっているのに、新鮮だなあと感心してしまった。古いヨーロッパの郷土人形がモチーフだから、これを描いたときすでにクラ…
勝ち負けがあるスポーツ嫌いとしては、我慢に我慢をかさね覚悟のうえで孫の運動会につきあった。しかしまだ幼稚園児では、勝敗よりも、思いっきり身体を動かすことのほうが嬉しいらしい。これぞ「 勝つことではなく、参加することに意義がある。」という、本…
7月 SNSで火がついた東京五輪エンブレム騒動。8月に本人のパクリ釈明会見でさらに大炎上。9月にはエンブレムの中止会見。それを受けて 劇場 vs.五輪の紛争は終了。10月に入ると、こんどはエンブレム審査そのものに不正が発覚。「公募」以前から決められ…
さわやかな秋日和には、俄然として絵を描きたくなってくる。ヤツガレの場合、自分の「絵」とは「ABSTRAIT」のことなので、稼業であるイラストやデザインの職人仕事とはまったく別のものと考えています。ただ自分のためにのみ、ひたすら自由気ままに描いてい…
【 OSAMU GOODS TRIBUTE 】でのトークセッション。展示中の9月13日に、オサムグッズ生みの親・石井志津男さん(写真右)、 Groovisions の伊藤弘(左)さん、と ぼく(中央)の三人での四方山話でした。 はじめはアナログ時代(ぼく)とデジタル時代(伊…
ひと夏、愉しませていただいた「東京五輪パクリデザイン劇場」も、一幕目のファース(笑劇)が終わり、二幕目のリーガルミステリー(法廷劇)を待つばかりとなった。感情論の次は客観論ではじまる。 その幕間に、昨日の参議院「アンポ法案強行採決」への8分…
オサムグッズのデザイン以外では、本の装幀デザインもやったことがあります。広告のデザインにはまったく興味がなかったのですが、本の装幀デザインは大好きで、自分の趣味を活かせる場合にのみ受注しました。 小村雪岱や北園克衛への「オマージュ」であるこ…
「パクリ」疑惑の渦中にあるデザイナー氏は、わが母校と同じ多摩美術大学グラフィックデザイン科の出身で、去年からは母校の大学教授に就任しておられた。 そして多摩美の宣伝物にも教授自らがデザインをされていたのだが、ネット上ではとうとうその多摩美デ…
【 美術ノート 】 あと半年ほどで閉館になるという、鎌倉の『 神奈川県立近代美術館 』へ。なくなっちゃうのは惜しいな。ここは川端実先生との思い出ある場所だった。一棟はすでに閉鎖、現在は二室のみでの展示中。第一室では、劉生の「麗子像」が他を圧して…
【 ぼくのデザインノート 】 イラストレーターとデザイナーは別の職種なのですが、両方を兼ねることもできます。かつてぼくが自分でつくったキャラクターを自前でデザインしていた時期は、1970年代後半から’90年代前半までのことでした。年齢でいうと三十か…
【 展示会のお知らせ 】 原宿にある BEAMS のギャラリーで【 OSAMU GOODS® TRIBUTE 】と題する展示会があります。オサムグッズのキャラクターを使っていただき(原画のみ提供)、ビームスのデザイナーさんや、ギャラリーの常連アーティストさんたちが、それぞ…
記録的な連続猛暑にもやっと陰りがみえてきましたね。すでに島では涼風が吹いています。この老人もまだ何とか生息中です。くだんの蔓草をからませた日除け棚?も役に立ちました。(写真:http://osamuharada.tumblr.com/) 夏休み中に聴く音楽は、狂気のアベ…
ヤツガレもデザイナーのはしくれとして、一言いわせてもらっちゃおう。パクリ疑惑の東京五輪エンブレムデザイン。当のデザイナー釈明会見を聴いて、オヤッ?変だなと思ったのは、似てる似てないの主観的問題ではなく、デザインそのものの「解説」のほうでし…
いふまいとおもへどけふのあつさかな、とでも言いたくなっちゃうなか、猛暑お見舞い申し上げます。とくに同世代(老人)のおかたは、おたがい熱中症対策が肝心ですよね。 島では嫌いなクーラーはつけなくてすむけれど、都会にいたら無理だったでしょう。日陰…
東京のオリンピック運動会に興味はまったくないけれど、こんどのエンブレムデザイン盗作疑惑には、同業者としてちょっとだけ気にかかる。グラフィックデザインの著作権だの商標権なんかの争いごとは、ぼくのごときキャラクター屋にしても、ごく身近な問題で…
1980年代のはじめごろ、オサムグッズのデザイナーを募集していたときに、若き日の森本さんはぼくの事務所に面接にこられた。まだ岡山から東京へ出てきたばかりの学生さんだった。デザインの勉強も仕事もしたことがないという。デザイナーは無理そうだな…
クーラーが苦手なので、島ではいつも風通しのよい部屋で猛暑をやり過ごすことにしています。樹木の間を通りぬけてくる海からの風は、木の葉が水冷式ラジエターになってくれるせいかヒンヤリとしている。それでも直射日光がさす窓辺周辺は、かなり暑くなるの…
ついに大政翼賛 NHK が行った世論調査でさえも、アベ不支持は決定的になってきたようだ。当然ながら違憲のアンポ法案なんてものはほとんど反対されている。アホノミクスで無理しての2万円台なんて、ギリシャと中国のおかげでぶっ飛んでしまったしね。 それで…