2012-01-01から1年間の記事一覧

市民デモ

昨日の、国会周辺〈脱原発・市民デモ〉も、また20万人(主催者側発表)に達したという。しかし警視庁は1万数千人と発表している。この数の開き加減は異常というものでしょ。本来なら、しっかりとテレビニュースや新聞が、独自で人数を計って、公正に報道する…

沖縄 GOOD NEWS

朝の煎茶タイムに、嬉しい沖縄の最新ニュースを、ネット版の東京新聞で見つけた。 沖縄本島北部、移設問題で揺れる辺野古の海岸には、最近になって頻繁にウミガメが上陸をしているそうだ。沖縄の友人に聞くと、琉球新報では一面のトップニュース扱いだったら…

ぼくの煎茶道

夏は、なるべく身体を有害な紫外線にさらさないように気をつけているけれど、避けているばかりじゃ曲がない。せめてその紫外線殺菌効果を利用しちゃおうと、煎茶用の急須は、使ったらすぐに水洗いして窓辺に置き、直射日光に当てて乾燥させています。飲んだ…

ベン・シャーンの挿絵

いまも若いイラストレーターたちから支持されている、アメリカのユダヤ人画家・ベン・シャーン(1898〜1969)。とげとげしい線描は、そのスタイルだけがいまだに流行っている。かつては、POP ARTのアンディ・ウォーホルだって、イラストレーター時代にはその…

愚民化マニフェスト

ある若い友人が、前回ブログに書いた【愚民化政策】とはひどい言葉ですね、とちょっと不満げに云った。確かにそうだけど、ゴメンぼくが考えたわけじゃないよ。そのむかしテレビによる【一億総白痴化】を説いた大宅壮一というジャーナリストがいたのも彼は知…

衆寡敵せず

衆寡敵せず。という感じがした今夜の首相官邸前デモ。20万人集まったといわれているが、それでもまだまだ寡(少数)にすぎない。衆(多数)は、野田でも東電でもない、まったくこの問題に無関心な大衆のほうだろう。何も考えていない多勢に、無勢ではかな…

アジサイの花

梅雨の晴れ間の散歩で、今年もまたウルトラマリン・ブルーの花を摘んできた。世界中すべての紫陽花の原型である、ガクアジサイの花。太古の昔から日本の黒潮暖流沿岸に自生している。 額紫陽花では、周囲の花びら状のものは萼(がく)というもので花ではなく…

梅雨のアトリエにて

梅雨のアトリエ。ジャズとクラシックを聴き、久しぶりに抽象画を描いたりしています。ことに雨の日には読書三昧です。デンマークのミステリー『特捜部Q』シリーズ(早川書房刊)の2冊を続けて読んだところで、次は 山田順 著『出版大崩壊』(文芸春秋社刊)…

非常事態の中の愉しみ

週刊誌、雑誌のたぐいは、買ってまで読む気がおきないのですが、『週刊文春』の小林信彦さんの連載エッセイだけは、いつもつい本屋で立ち読みしちゃう。そして毎年、一年分が単行本になるとすぐに買う。さすがに去年の3・11以後の文章には、悲痛な言葉が…

祭りと神輿

昨日は、あいにくの雨降るなかで、地元築地の祭りがあった。魚河岸入り口近くの「波除神社」。今年は三年に一度の本祭り。四、五日前から、町の通りに祭り囃子がながれ、祭り提灯が軒先にかかげられていた。いつしか、ふるさとの祭りから遠のいてはいても、…

ポール・マッカートニーJAZZを唄う

70歳になったポール・マッカートニーの、スタンダードジャズを唄う新しいアルバム KISSES ON THE BOTTOM がいいな。バックはあのダイアナ・クラールのピアノと彼女のバンド。ハリウッドの CAPITOL STUDIO で録音。使ったマイクは、ナット・キング・コール…

イラストの学校

東京で、独自のイラスト専門の学校(カルチャースクールとは違う)を始めて、十六年がたちました。去年は、天災と人災のせいで一年間のお休み。さて大混乱(まだ終らないが)の年月が過ぎてみて、今年は生徒さんが以前のように集まるのだろうか?と思ってい…

テレビと電力

斜陽のテレビ業界が起死回生のつもりなのか、テレビ・ニュースをつければ、どこのテレビ局でも、テレビ電波塔「東京スカイツリー」開業の話題ばかりなので呆れかえってしまう。東京の人はこんな子供ダマシのつまらないことで、ほんとに大喜びをしているのだ…

温泉と銅像

鹿児島からローカル線で指宿まで。名物の砂風呂はパスして、山のなかの温泉へゆきました。露天風呂好きとしては、周辺の植生がどうなっているのかが気になる。眼下に海の見える山あいの景観は、ぼくのアトリエがある島とソックリな樹木が揃っていて、同じ黒…

日本橋浜町・明治座

先月、長山洋子の民謡演歌を聴きに、日本橋浜町の明治座へ行きました。人形町でタクシーを降りて、懐かしの甘酒横丁を久しぶりに歩く。つづら屋や三味線屋の前を通り過ぎた先に、「いとう愛信堂」という小料理屋が昔あったあたりで足がとまった、二十代の頃…

海と魚

築地場外市場で、親の代から魚屋をやっている従兄弟から最近聞いた話。 このごろはね、北日本でとれた魚を店に置いたって、誰も買わなくなっちゃったんだよ、とのこと。基準値以下だの風評被害だの言ったって、結局お客さんはしっかり産地で選んじゃうから、…

メジロと清談

新緑の季節、世俗を離れ、友と「清談」をなす。といきたいところだけれど、会う友人たちとの談話は、老後生活や、経済情勢、あるいは健康、またはスポーツなど、個人的な瑣末事の話題ばかりだ。歴史や哲学、芸術の話などはとんと出てこない。東京にいれば、…

煎茶と花林糖

南から、今年最初の屋久島産の新茶が出たので、さっそく喫してみた。屋久島は世界遺産に登録された島で、千五百mを超える山が二十もある。その地形のために亜熱帯から亜寒帯までの気候がこの島には存在しているそうです。あの縄文杉(樹齢七千二百年)がある…

更紗のスリッパ

神田お茶の水【黒岩スリッパ店】が閉店してしまってから、他で探してもなかなか気にいったスリッパが見つからない。(前に書いた「黒岩スリッパ店」[id:osamuharada:20090602]) スリッパは大切に飾っておくような物ではなく、使わなくちゃ意味がない消耗品…

みんな同い年

若いころは「戦後生まれ」とよばれ、長じてからは「団塊世代」などと十把ひとからげに言われ続けてひさしいが、皆々いつしか還暦すぎたら、ただのジジババ高齢者になっていた。なんとか年金暮らしができる最後の世代となるのだろう。高度経済成長(実はバブ…

春の煎茶

島のアトリエも春めいてきた。急ぎの仕事を発送した後での一服。畳の部屋の窓をあけはらい、ときどき聴こえるウグイスやメジロたちの長閑な声に聴きほれる。リスも遠くで鳴いている。縁先の山桜が満開になり、春風に吹かれて、花びらが部屋の中に舞い込んで…

古本屋めぐり記

久しぶりに東京へ戻って所用がすむと、まずは神保町古書店街をめぐり歩く。美術ファンとして、「一誠堂書店」では、大阪の中村という人の富岡鉄斎コレクション自選の自費出版による『鉄斎画讚』(大正二年刊)という珍しい作品集を見つけて買った。他では見た…

京都慕情

今週は京都に行ってきました。三十年間続いた京都のイラストスクールが閉校になったので、最後の授業とお別れ会。あれから二次会は朝の五時まで。 その昔よく京都の生徒たちと明け方まで飲んでいた頃がつくづく懐かしい。何しろヤツガレが三十代半ばで、仲良…

シド・ホフの絵本

二年前に来たときのホノルルには、全米2位の大型書店チェーン BORDERS があったが、去年二月に倒産してしまった。カフェ SEATTLE’S BEST COFFEE も併設されていて、ゆったりとした居心地のよい、ハワイ最大の本屋さんだったのになァ、残念。ことに児童書が…

古今亭菊六落語会のお知らせ

菊六ごひいきお引きたての皆々さまへ。 昨年の天災人災という大難を経て、ご無事でおすごしでしょうか。はからずもパレットクラブを一時的に閉鎖するという不測の事態とあいなり、定例となっていた菊六落語会も延期せざるをえず、まことに残念な一年でした。…

群青色U.S.A.

ウルトラマリンブルーが好きなので、「パリの群青色」(id:osamuharada:20110904)と、前に無駄話を書きました。さてその続き。ハワイでも街の群青色を探してはみたのですが、あまり目にしなかった。アメリカ的な青といえば、まず星条旗に使われる紺色か、米…

TSUNAMI

去年の 3.11の津波は、ハワイ島西側のコナの沿岸部にも到達して被害を出した。くだんのコナ・コーヒーをつくるクニタケさんは、その日たまたまコーヒー農園の眼下に広がるコナの町を見渡していたとき、茶色く濁った海水が岸に向かって迫りくるのを目撃し驚愕…

ハワイ名物MALASADA

ハワイ島西のコナから、東のヒロまでのドライブ途中、MALASADAで知られたホノカアのTEX DRIVE INへ寄りました。ハワイ名物のマラサダでは有名な店らしく、近隣から車でやってくるお客さんたちがノンビリと列をなして待っている。T君がホノルルのPさんから土…

茶ウケBAR

煎茶を持参してきて、もちろんハワイでも毎日しっかりと飲んでいます。コーラなどは口にしない、頑固な日本のトシヨリというわけ。茶ウケの甘いものには、以前来たときと同じく、オーガニックの MEAL BAR です。→ [id:osamuharada:20100517] これなら甘すぎ…

ハワイの博物館

ポリネシアの収集品を展示する、ホノルルの【ビショップ博物館】にて、ゆくりなく『魏志倭人伝』の記述を思い出した。瀟洒な英国調の展示室に入ると、ポリネシアに伝わるTattooの歴史、刺青(いれずみ)の風習についてのコレクションが目を引いた。特に、顔…