煎茶と花林糖

osamuharada2012-04-27

南から、今年最初の屋久島産の新茶が出たので、さっそく喫してみた。屋久島は世界遺産に登録された島で、千五百mを超える山が二十もある。その地形のために亜熱帯から亜寒帯までの気候がこの島には存在しているそうです。あの縄文杉(樹齢七千二百年)がある島ですね。その貴重な自然環境で栽培された煎茶だけあって、味覚も大らかで野趣にとんでいる。特に今年の新茶は、渋みのなかに大自然の息吹を感じることができた。
そして例によって、茶ウケを何にするかで悩んだ(ウソ)。前から用意をしていた沖縄は伊平屋の黒糖を使ったカリントウで決めてみました。黒糖だけでは甘すぎるので、カリントウにまぶしてあるところが、ちょうどよい頃合いだと考えたわけね。ともに南の太陽をたっぷり浴びて育った煎茶と黒糖。はやくも初夏の到来を告げている。
カリントウは花林糖と、あて字をするけど、文字の持つ華やかさが形態には現れていないのだ(どう見たってフンだよね)。で、器によって見た目をどう補うかがモンダイだ(誰も気にしないようだが)。閑人のヤツガレは、花林糖という言葉のどこかおっとりした南蛮風な感じから、舩木伸児さんのイッチン皿にこれを置いてみました。こうするとただの花林糖にもエキゾチックな風情が出るから面白い(と思うのはオレだけか)。したがって茶碗も百年はたっている英国製のカップで合わせてみました。煎茶道も本場京都から離れるほどに、野趣な味がでてきて自由に楽しめるではないか。ものごと何でも型にハマる必要などないわけよね。