ハワイ島西のコナから、東のヒロまでのドライブ途中、MALASADAで知られたホノカアのTEX DRIVE INへ寄りました。ハワイ名物のマラサダでは有名な店らしく、近隣から車でやってくるお客さんたちがノンビリと列をなして待っている。T君がホノルルのPさんから土産に頼まれたマラサダ・ミックスという粉を買うために並んだので、ついでに揚げたてのマラサダを買ってカフェテラスで食べてみた。なんのことはない、砂糖をまぶしただけの揚げパンなのだが、確かに揚げたてをその場で食べれば旨いような気がする。どうやら粉の配合が、店それぞれによっての秘伝ということらしい。ぼくは油で揚げた菓子パンのたぐいが大の苦手で、ほとんど食べないのですが、プレーンのマラサダならコナ・コーヒーには合っているなと思った。しかし当地の人々は、ここでもやっぱりマラサダにはコーラ党で、どこまで行ってもアメリカ的だ。マラサダは砂糖を払い落とせばそんなに甘くはないけれど、時間がたって冷めちゃったら、油の匂いが鼻についてしまって、ヤツガレにはもう結構なのでした。オアフ島のほうの観光名所となったLEONARD'Sという店のマラサダは、冷める前から揚げ油が匂って一口しかいけなかったことを思えば、こっちのほうがまだイケる。マラサダは粉よりも揚げ油次第じゃないのかな。
熱々のマラサダを食うには、晴れ渡って汗ばむような一日だった。高台にあるTEX DRIVE INのヤシの葉陰から眼下を望むと、日本映画で日本人からだけ名が知られたらしい、何もない田舎町ホノカアが見える。さらにその先にはゆったりとした海が広がっていた。
