古今亭菊六落語会のお知らせ

osamuharada2012-03-17

菊六ごひいきお引きたての皆々さまへ。
昨年の天災人災という大難を経て、ご無事でおすごしでしょうか。はからずもパレットクラブを一時的に閉鎖するという不測の事態とあいなり、定例となっていた菊六落語会も延期せざるをえず、まことに残念な一年でした。しかし去年は、菊六君の真打昇進の発表もあり、今秋にはいよいよ本番、真打としての大出世ということなので、気持ちも明るく、ふたたび菊六落語会の再開という運びになりました。大変にお待たせをいたしました。来たる四月二十九日は「昭和の日」です。いまやレトロなぞと言われてしまう江戸東京の古典落語には、むしろちょうど良い日ではないかと存じます。しかも当日は大安吉日とか。またまた皆々さまとお目にかかれる日を心待にちしております。席亭
   藝 柄 の お の づ か ら 草 芳 し や    万太郎

   
      第十五回【 古今亭菊六落語会 】 四月二十九日(日)
      午後 三時開場、三時半開演    木戸銭・千五百円
   
本日よりメールにて御予約うけたまわります。メールは→ information@pale.tv
場所・PALETTE CLUB 東京都中央区築地4-11-10   電話(03)3542-8099   地図


前回までの菊六君についての話題はコチラです。 写真のお稲荷さんの狐は、久保佐四郎の「三河人形」

4月30日追記
パレットクラブ寄席、はからずも一年以上のブランクがありましたが、再びいっぱいのお運びのほど、まことにありがとう存じました。さて、真打ち「古今亭文菊」襲名直前の、二つ目・古今亭菊六の噺は、はじめに【薬缶なめ】という古典落語。老いた武士に風格のようなものが出てきました。これは柳家小三治師匠好みのスケッチ風な噺でしたね。 つづいては【天災】。これは大むかし春風亭柳橋で聴いていたので、あんまり面白い噺だとは思っていなかった。近年、高田文夫立川藤志楼)で聴いて、ちょっといいかなと思っていたところ、上方で桂ざこばが演じたのを聴くに及び、これは素晴らしい噺だったのだと改めて感じ入りました。ざこば師匠のオハコに入るでしょう。この噺は上方落語桂ざこばでついに大成してしまったという感があったので、はてさて菊六どう演じるか、途中で聴きながらついつい上方と江戸で比べてしまいました。 菊六いよいよ真打ちともなると、あまたの名人上手と常に比較されてしまうので、いっそう厳しい努力が必要になることでしょう。ひきつづき皆々さまの暖かい応援を期待して、菊六・文菊落語会を続ける所存でおります。 [次回は9月初めになりそうですが、あらためて告知させていただきます。]席亭