昨日の、国会周辺〈脱原発・市民デモ〉も、また20万人（主催者側発表）に達したという。しかし警視庁は1万数千人と発表している。この数の開き加減は異常というものでしょ。本来なら、しっかりとテレビニュースや新聞が、独自で人数を計って、公正に報道するべきだよね。しかし日本にはまともなジャーナリズムがほとんど存在しないから、これは無いモノねだりなのでした。なにしろ、社の方針で市民デモはニュースにしない新聞社（読売）だってあるくらいだもんね。これって方針！と胸はって言えるようなことかね。
〈市民デモ〉で思い出したので、古い TIME-LIFE-BOOKS の本を引っぱり出してきて、かつてアメリカの歴史を変えた「ワシントン大行進」の報道写真を探して見てみました。このときの人数が、なんと20万人と書いてあったので驚いた。In August 1963, some 200,000 persons marched on Washington to demonstrate for civil rights. 人種差別撤廃を求めるデモ行進。主催者マーティン・ルーサー・キング牧師の “ I Have a dream ” に続く感動的な演説が有名でしたね。このデモのあくる年、1964年には公民権法が制定されて、200年間に及ぶ黒人差別の時代が終わった。そのきっかけとなったのが、20万人市民のデモ行進だったとはね。 それにつけても、日本の〈市民デモ〉に対する、多くの国民の無関心さには、あきれ返るばかり。市民が声を張り上げても、野田には「音」として聞こえるだけらしいし、これじゃ総選挙になっても、民自公政府と原発は安泰かもね。ああ亡国の民よ！
