若いころは「戦後生まれ」とよばれ、長じてからは「団塊世代」などと十把ひとからげに言われ続けてひさしいが、皆々いつしか還暦すぎたら、ただのジジババ高齢者になっていた。なんとか年金暮らしができる最後の世代となるのだろう。高度経済成長（実はバブル）の波に乗り、スイスイと世渡りしていい思いを独占してきたので、当然ながら次世代の人たちからは嫌われている。
なかには、いまだに経済大国という幻想を引きずったまま、カネの亡者となったヤカラもいて、現在そのひとにぎりの連中が国家をわがもの顔で操縦している。こんなのとだけは一緒にされたくないけれど、ヤツガレも残念ながらこの団塊世代です。
昭和二十一年生まれで、自分はコイツとも同い年なのか、とガッカリさせられることも多くなった。ごく最近知ったその同い年でいえば、［ 原発再稼働 ］の黒幕・センゴクだな。年下のノダ（しらけ世代）や、エダノ＆ホソノ（新人類世代と団塊ジュニア）を、あごで使っている。顔がすでに恫喝している。こんな意地悪そうな上司がいる三流会社って、どこにでもありそうだよね。しかも会社の筆頭株主（外資系かも）は決して表に出ないのだ。いうなれば、われわれ国民はこんなセコい会社の、さらに下請け業者みたいなもんざんしょッて感じかな。どんな無理でも言いなりの泣き寝入り。親会社に原発再稼働するぜ！とでも言われたしにやァ、女房子供を泣かせたってタテ突けない。三流会社からだろうと、お給金をいただけなかったら生きる価値なし、と骨の髄まで[ 賃金奴隷 ]化されちゃっているんだね。去年の人災で［ 安全神話 ］なんてすっかり崩れちゃったのだよ君ッ！たって聞く耳など持たず、カネ洗脳は解けない。カネのためなら命はいらぬ再稼働。
同い年といへども、センゴクみたいのばかりじゃないんですよ。ぼくがまずこの人と同い年で嬉しいな、と自慢できるのは、名前までも同じ、演歌の宮路オサムちゃん（茨城県出身）。かの「なみだの操」なる不滅の名曲あり。コブシまわしが最高です。もとは「殿さまキングス」というお笑いの出というところもカッコいい。 以前、銀座四丁目交差点を歩かれていたので、思わず肩を叩いてオッス！と挨拶しそうになったくらい、ぼくの中では昔から同い年親近感がある。それから美川憲一姉さん（長野県出身）ってのも同い年だけど、こっちはビミョーだよね。後は中尾ミエさん（福岡県出身）と堺マチャアキ（東京都出身）か。 無駄話ついでに、外人で嬉しい同い年は、映画俳優トミー・リー・ジョーンズ君（テキサス出身）と、女優のスーザン・サランドンさん（ニューヨーク出身）。ぼくはもとよりこのハリウッド名優二人の大ファンでもあります。
