ぼくの煎茶道

osamuharada2012-07-19

夏は、なるべく身体を有害な紫外線にさらさないように気をつけているけれど、避けているばかりじゃ曲がない。せめてその紫外線殺菌効果を利用しちゃおうと、煎茶用の急須は、使ったらすぐに水洗いして窓辺に置き、直射日光に当てて乾燥させています。飲んだあとの茶葉は、すぐに捨てないと急須に異臭がつきやすい。洗剤なども臭いがつくから使いたくない。で、ずっと昔からこの紫外線殺菌法やっています。いつもクリーンな急須のおかげで、色々な茶葉の味わいと香りの違いが鮮明になりますよ。急須は写真の他に数個をいつも使用しています。ヤツガレの自己流煎茶道というわけ。
忌まわしき人災のせいで、東日本産の煎茶が飲めなくなったいま、西の限られた産地の茶葉を、大切に喫することでなんとかしのいでいます。しかし西日本だって、これからどうなるかわかったもんじゃないけどね(再稼働反対!)。中国茶と違って、フレッシュな煎茶は半年くらいしか保存できないから、来年まで持つ買いだめもむずかしい。とゆうようなことで近頃は、仕方がないから、なんでも今のうちに楽しんでおこうか、歳もトシだし、と一服のうまい煎茶を喫する時間が、なんだか長くなってきたような気がするな。今日は、例年より遅く今ごろ新茶が出たばかりの、鹿児島県大隅半島産の「大隅」を心ゆくまで味わいましたよ。目が覚める新鮮な香りと、どこまでも爽やかなる味覚。小林信彦さんのいわれる、これが《非常事態の中の愉しみ》というものですね。