愚民化マニフェスト

osamuharada2012-07-06

ある若い友人が、前回ブログに書いた【愚民化政策】とはひどい言葉ですね、とちょっと不満げに云った。確かにそうだけど、ゴメンぼくが考えたわけじゃないよ。そのむかしテレビによる【一億総白痴化】を説いた大宅壮一というジャーナリストがいたのも彼は知らなかった。戦後テレビ放送が開始された時に、これからの日本国民には《 芸能・スポーツ・ゲーム 》などを、テレビで毎日しつこく見させておけば、そっちばかりに夢中になって、誰も国政などには興味を持たなくなる。国民が無関心になればなるほど、簡単に支配しやすくなるということ。近頃の例では原発の「安全神話」がそう。再稼働なんてとっくに決めていたし、消費税増税は3.11前から決められていた。どうせ国民は愚民だし、無関心だから何も気がつくまい。というふうに国家が考えていることを、愚民だからなかなか気がつかないワケだよね。と云ったら、若者は自分も愚民かもしれないです、と哀しそうな顔をした。それが嫌なら官邸前デモに行って見てきたらとすすめておいた。
【愚民化政策】とは、国民を常に「愚かな民」にさえしておけば、いくらでも自由自在に国が支配できるという政策なのですよ。あらかじめ一億人すべてマスゴミを使って「白痴化」させておけば、いとも簡単に言うがままにできちゃう。これはマニフェストには書けない、裏マニフェストというわけ。国民のマインドコントロールこそが、わが国唯一の政策なんじゃないかと思えるくらい。
マインドコントロールといえば、最近読んだ若宮健著『パチンコに日本人は20年で540兆円使った』(幻冬舎新書)によると、《サブリミナル効果》をふんだんに取り込んだパチンコ機が特許になっていて、つまり国が認可しているという話。これにはちょっとビックリした。映画やテレビでは世界的に禁止されているはずの、洗脳のためのサブリミナル効果。日本じゃパチンコ(日本にしかないけど)に限りOKなんだよね。むかし『刑事コロンボ』に、この禁じ手のサブリミナル効果を使う犯罪で、劇中、試写室のフィルム1秒(24コマ)に1コマだけ、ある画像をはめ込んでおけば、目には見えないけれど、被害者の潜在意識には働きかけるという話があった。どうでもいいけど犯人役が、ぼくの好きなロバート・カルプだったのでよく覚えている。テレビコマーシャル映像の試写でサブリミナル効果を使った犯罪だが、さすがコロンボだけは騙されなかったぞ。
後に《オウム》がこの効果を利用して洗脳をしていたことで一躍有名になった。というような《サブリミナル効果》が、いまやパチンコ業界では特許になっているのね。玉がでない時間が長びくと客はあきらめて帰っちゃうから、そこへすかさずコンピュータ制御されたサブリミナル登場で、パチンコ画面に《大当たり》とか《7・7・7》なんて1コマの画面が、一瞬の0.04秒くらい入る。すると客の潜在意識には、もうじき玉が出るぞという期待感が生まれてくるのだそうだ。これじゃなかなか帰れない。特許料さえ払えば、どこのパチンコ台メーカーでも作れちゃう。ギャンブルでしかも洗脳まで合法であるとは、国の【愚民化政策】もすごいところまできちゃっているよね。いまは全国的にどこのパチンコ店でも、主婦と年金受給者が格好のターゲットになっているそうだ。さらに現在、福島で義援金をパチンコにつぎ込んでしまう人々がいる、とこの本には書いてあった。 日本の主幹産業?パチンコ経済はこちら→ [id:osamuharada:20120113]