2015-01-01から1年間の記事一覧

今週もリビングダイニング

長梅雨ですね。またリビングダイニングにて「引きこもり」中です。雨のなか外に出るのが億劫になり、ときどきルームランナーで歩き、ラジオ体操第一第二なぞやったりしています。風呂は午前中に入る長湯が好きで、夜は外国映画鑑賞。アトリエでは美術と歴史…

風刺漫画家 Siné

伝統的なフランスの風刺漫画家 Siné(シネ)は、今年で87歳になるはずだけど、その毒舌ブリはまだまだ現在進行形のようです。もとよりあのレーモン・クノー著『 地下鉄のザジ 』にイラストを描いた人でもあるし、そうとうな意地悪じいさんになっているだろう…

書斎日誌

梅雨の晴れ間。午前中はアトリエで絵を描き、午後は書斎で好きな本の乱読を楽しむ。島の外の世界のことは、おおむねネットのNewsで眺めています。ヒマつぶしに二年前の「書斎日誌」を読み返すと、アベ政権ができたばかりの頃で、どれだけひどい国になるのだ…

日本の紅茶

四六時中、煎茶ばかり喫している、ただのお茶飲みジジイなのですが、昼食のサンドウィッチや、おやつの洋菓子のときには、必ず紅茶を合わせて飲んでいます。むかしから紅茶といえばアールグレーばかりでした。もとより紅茶に砂糖ミルクは入れません。最近で…

お神輿の謎

築地市場のお祭り。魚屋の従兄弟は、六十過ぎてもまだ神輿をかつぐぞと言い張る。いくらカミさんがとめたって聞く耳持たず。ヤツガレの場合、お神輿はかつぐより絵に描く、という子供の頃から変わり者ですが、今でもひたすら神輿の美しさには圧倒されている…

リビングダイニング

梅雨に入ると、どうも外出がめんどうになってくる。島では雨よりも霧が深くなり、視界10mなんて日がたまにあるから車の運転もできない。大自然の中にアトリエがあるので、都会よりずっと過ごしやすい気候だけはありがたい。家中にあれば、ひんやりとして涼し…

昨日の大地震ノート

昨日は、小笠原諸島の西方沖でマグニチュード8.1、深さ682キロの大地震が発生した。遠く離れた関東でも震度4クラスだった。それに一昨日は、屋久島のとなりにある口永良部島が大噴火を起こしていた。ちょうどフィリピン海プレートの西側と東側とで、あいつ…

銀座異聞

昼の銀座を歩いてみたら、オリンピック特需の新都市開発による、ビル新築ラッシュが恐ろしい勢いではじまっていた。あちこちで古いビルを壊しているので、まるで空爆のあとのようなありさま。そこに中国人観光客がゾロゾロ歩いている。彼らは大型バスでやっ…

水丸さんからの手紙

安西水丸さんは、むかしから旅が好きでした。それも有名な観光地をさけて、ちょっとマイナーな温泉場や城下町などをブラついて、そこの居酒屋で地酒を飲むといったような旅。いままさにそんな酒飲みの旅はトレンドになっていますが、水丸さんは三十年も前か…

水丸さんと酒

むかし水丸さんと京都で飲んだときは、お気に入りの〈〆張鶴〉が置いてある祇園の店にいった。水丸さんは料理より酒で店を選ぶというようなフシがあった。またあるときぼくの仕事場へ、こんな酒のラベルを書いたんだよ、と嬉しそうに一本持ってこられてみん…

安西水丸とその弟子たち・展

安西水丸さんを偲んで、ぼくなりにこんな展覧会を企画してみました。 場所は水丸さんが校長先生だった「パレットクラブスクール」の教室です。教え子のなかでも特に水丸先生に私淑して学びプロになった方々とのコラボレーション展です。 イラストレーターは…

うらゝかや

四月二十七日。ヤツガレ69歳の誕生日とあいなりました。いつからか自分の誕生日は、生んでくれた「親に感謝」する日と自分勝手に決めております。 敗戦後の、あのひどく荒廃した時代に、命がけで育ててくれた親がいなければ、いまの自分は存在していない。…

床の間と新茶

午後には、窓を開けはなった畳の部屋でも「新茶」を喫しています。自己流「床の間」には、最近手に入れた川端先生の四十歳代の水墨作品をかかげてみた(写真右側)。左のコンテによるエスキースは先生が八十歳代のもの。二つのモノクローム作品を並べてゆっ…

今年最初の新茶

南方から、今年の「新茶」が早くも出ていますよ。いつも愛飲している屋久島産の有機栽培茶。さっそく日比谷の鹿児島県物産店と銀座松屋「茶の葉」で買いだめをして、いまは島のアトリエにて喫しています。せっかくの新茶、東京の喧噪の中で飲むのはもったい…

ペーターとパレットクラブ

久しぶりに銀座の書店へ寄ったら、ペーター佐藤の再刊本コーナーができていた(この写真)。突然、亡き親友の面影を本屋さんで見つけて、ハッとさせられた。周囲に人がなければ、涙が止まらなかっただろうな。数えてみたらペーターが亡くなって二十年が過ぎ…

沖縄ノート

沖縄は、もうすっかり初夏のようです。窓をあければ吹きこむ風が心地よい。こちらでは春から梅雨入り前までの「うりずん」とよばれる、爽やかな季節なのです。ブーゲンビリアやハイビスカスがすでに真っ盛り。のどかな本島最南部に寓居していると、北部の辺…

春のニュース

3月25日の【台湾】ニュース。台湾食品衛生当局は〈 福島・茨城・群馬・栃木・千葉 〉の輸入禁止をしている食品が、産地偽装して輸入されていたと発表。日清カップヌードルやキッコーマン醤油、サントリー伊右衛門にキリンの午後の紅茶など約300品目を押収…

忠犬愛國

新たに忠犬ハチ公の銅像が建ったというニュースには驚いた。秋田犬のハチ公が、急死した主人の東大教授を渋谷駅で毎日待ちつづけた、という美談は誰でも知っているが、こんどはその主人のいた東京大学構内に、ハチ公と教授のツーショット像が出現。寄付金総…

猫とスマホ

近ごろ世間では、空前の猫ブームのようですね。 Googleトレンドで日本を見ると、「猫」と「犬」のキーワード人気比率は 2004年以降ほとんど互角でしたが、2012年3月頃から、猫人気が犬を越えはじめたようです。そして去年の夏頃からは、猫が犬の二倍の人気に…

ピザとPizza

はじめてピザを食べたのは高校生の頃、六本木の麻布台にあった【 NICOLAS 】というピザ専門店。もとは米軍基地の兵隊相手の店だったらしく、ピザもアメリカ式で、生地が煎餅のように硬めだった。ここが日本初のピザハウス(1954年から)で、60年代に都会ッ…

冬の沖縄日記

冬の沖縄滞在も今年で五年目。すっかり馴染んできました。平均気温は20度前後、湿度はやや高めでぼくには過ごしやすい。このBlogで振り返ると、一番寒い二月には、沖縄から飛びたってハワイや台湾へ出かけていました。冬でも温暖なところから、さらに暖か…

台湾外食事情

去年はハズレが多かったから、今年はどこかまた旨い店を探してみるかなと思いなおし、いくつか〈食べある記〉。 まず本格的な【 台湾料理 】と銘打ってあり、しかも台湾で一番古い「老舗」と称する店へ。チェーン店もいくつかあるらしいが、本店を予約してい…

台湾のTATTOO国

日本は台湾と国交がないそうだ。北朝鮮、パレスチナとも国交がない。日本政府が国家として認めてやらない相手とは、国交をしないらしい。台湾の場合は、日本が中国(中華人民共和国)と国交があるため、中国が認めない台湾(中華民国)とは国交なぞしない、…

再見 故宮博物院

今年もまた避寒中の沖縄から、台湾へ美術鑑賞に。故宮博物院の絵画室では(個人的に)大発見があった。早くも唐の時代に、盧鴻という〈文人画〉の天才がすでに存在していたということ。その【 盧鴻草堂十志圖 】画巻を見ることができたのが、なんといっても…

伊丹さんと猫の話

【 猫の話 】七十年代のはじめ、駆け出しのイラストレーターだった頃、伊丹十三さんのお宅へ仕事の打ち合わせにいったことがありました。六本木から狸穴 CHIANTI の横へ入って左側のマンション。そのころ結婚されたばかりの宮本信子さんに出迎えられて、伊丹…

TATTOOの国

オール大分県産の食材でつくる銀座の料理店「坐来」へ何度かいっているうちに、そこのメニューを見て気がついたこと。 国東半島宇佐地域が「世界農業遺産」に選ばれたと書いてある。確かに何を食べても自然の滋味があり旨かった。日本食の原点になる味覚が揃…

私はチャーリー

前にフランスの風刺漫画家シネについて書き、NHK紅白歌合戦での桑田圭祐さん「チョビひげ」事件についても書いたばかりですが、パリの風刺週刊誌 CHARLIE HEBDO『シャルリー・エブド』 が襲撃され、風刺漫画家たちが殺害されたニュースには驚いた。 この雑誌…

聖徳太子とTATTOO

今年もまた古代史の話。『倭人伝とTATTOO』の続きですよ→ [id:osamuharada:20141204](興味ない方はパスしてね) 顔や体に入れ墨をする風習が、3世紀の【邪馬壹國】(魏志)や、その名もずばり【文身國】(梁書)に見られました。中国が分割された南北朝時…

二〇一五年

このいいかげんな閑人ノートも十一年目に入りました。長い間おつきあいくださっている方々には何とお礼をいったら…、というよりいたずらに駄文を重ねること面目次第もなく、感謝とともにお詫びを先に申しあげます。でもコリずにまたノートしちゃうから今年も…