銀座異聞

osamuharada2015-05-24

昼の銀座を歩いてみたら、オリンピック特需の新都市開発による、ビル新築ラッシュが恐ろしい勢いではじまっていた。あちこちで古いビルを壊しているので、まるで空爆のあとのようなありさま。そこに中国人観光客がゾロゾロ歩いている。彼らは大型バスでやってきては「爆買い」をする。騒々しくて、銀座が敗戦後の闇市のような感じになっていた。
銀座の隣り、わが町の築地場外市場も同様で、中国人が大挙して押しかけてくる。彼らに一番の人気商品は、乾物屋の「さきイカ」だという、飛ぶように売れるそうだ。延々と列をつくってまで並んで買ってゆく。他にも市場と関係ないはずの「いちご大福」もバカ売れしているよし。中国人にとっては珍しいのかな、日本人にはワケわからなくなってきた現状です。
円安のせいだろうか、築地では他の外国人(裕福そうではない白人たち)も買い食いをしながらゾロゾロと歩いている。これもまた「アホノミクス(by 浜炬子先生)」の成果というものですか。魚河岸が豊洲に引っ越しても、「場外市場」のほうはどうやら築地に残ることになったそうです。これほどの観光名所になってしまったからには、やがて世界遺産になっちゃうかもね。
もはや銀座でも落ち着ける場所はない。銀座の喧噪(突貫工事と中国語)から離れて、ぼくがやっと一息つけるのは、銀座を通り抜けた【 新橋小川軒サロン・ド・テ 】ということになります。ベルガモットの香り高い紅茶に、いつものショコラ・スフレ(上の写真)でホッとする。前に書いた【 新橋小川軒 】についてはこちらです。→[id:osamuharada:20130609]