二〇一五年

osamuharada2015-01-06

このいいかげんな閑人ノートも十一年目に入りました。長い間おつきあいくださっている方々には何とお礼をいったら…、というよりいたずらに駄文を重ねること面目次第もなく、感謝とともにお詫びを先に申しあげます。でもコリずにまたノートしちゃうから今年もヨロシクね!
NHK紅白歌合戦は見なかったけれど、朝日新聞デジタルの記事、サザンオールスターズが紅白で《披露した歌が反響を呼んでいる。ちょびひげを付けた桑田佳祐さんがテレビ画面に映し出された。》にオヤっと思った。《横浜での年越しライブ会場から中継で登場した桑田さんが歌ったのは「ピースとハイライト」だった。》とあり《世界各国の言葉で「平和」という文字が映し出された映像が流れる中、桑田さんは少しおどけたように歌った。♪ 都合のいい大義名分(かいしゃく)で 争いを仕掛けて 裸の王様が牛耳る世は……狂気 》と歌った。これを聴けば、ちょびひげヒットラーがアベだとまともな大人なら誰でも判っただろう。《 この「都合のいい大義名分」を、集団的自衛権行使容認のための憲法解釈変更に重ね合わせて聴いた視聴者らがネットで反応した。曲名を「平和(ピース)と極右(ハイライト)」と読み替えたり、「裸の王様」を安倍晋三首相への揶揄と受けとめたり――。ツイッターなどにはこの歌の「解釈」を巡って賛否の投稿が相次いだ。》そうです。せせっこましきツイッターなど見ないから、近ごろちょっと爽快なニュース。ボブ・ディランの歌 Master of War「戦争の親玉」を思い出した。
孫の相手(に体力を使い果たす)で明け暮れた正月休みも終わり、今年も読みたい書物が溜まっている。アベ独裁政権といえば、中国『 宋書倭国伝 』の倭王武(自ら安東将軍・倭国王と称す)や、日本の『古事記神武天皇東征の神話などを読んでいると、いずれも戦争大好きな征服者たちがヒロイックに書かれているのでバカバカしくなる。これら代々の独裁者たちは中国大陸朝鮮半島を経て倭人の国(日本列島)を征服しに渡って来た。一万年間も仲良く平和に暮らしていた縄文人を、ことごとく奴隷にするか殺戮していった軍人たちの武勇伝にすぎない。反中親米のアベと違うのは、彼らは昔の中国から立派なお墨付きを貰った大将軍様たちということだ(アメリカなど存在すらしていなかったから親米はいない)。いずれにしても「虎の威を借る狐たち」の殺伐とした戦争の歴史は繰り返すようだ。ヤツガレはこれからも征服されたご先祖様たちのほうの歴史や美しい日本文化を探し出すことにしよう。
   讀 初 や ど れ か ら よ ま む 五 六 冊     万太郎
さて今年も鉄斎翁を目標にして鉄斎自刻印(写真)を掲げます。