日本の紅茶

osamuharada2015-06-18

四六時中、煎茶ばかり喫している、ただのお茶飲みジジイなのですが、昼食のサンドウィッチや、おやつの洋菓子のときには、必ず紅茶を合わせて飲んでいます。むかしから紅茶といえばアールグレーばかりでした。もとより紅茶に砂糖ミルクは入れません。最近では、鹿児島県枕崎の有機栽培紅茶【 手摘み・姫ふうき 】という日本の紅茶にハマっています(写真の缶入り)。
「姫ふうき」を一口すると、爽やかな紅茶の旨味と甘味がひろがり、口中に渋味をまったく残さず、キリっとしているのに柔らかくもある。日本人のつくる紅茶は、緑茶の伝統のうえにあるからか、自然界から抽出した旨味成分を十分に生かしているようです。
「姫ふうき」は、日本産の「べにふうき」という茶種だそうですが、実は本場イギリスの【 GREAT TASTE AWARD 】で四年連続金賞受賞という、世界最高水準の紅茶だったのです。あとで知って、むべなるかなと思いました。
日本人の茶づくりは、緑茶のみならず紅茶までも世界一といえるわけですね。丹精こめてつくられた「姫ふうき」は、いつも屋久島産煎茶を買っている、日比谷の鹿児島県物産店で購入しました。ちょっと高価に感じるかもしれないけれど、一杯の値段に換算したら、まずいスタバのコーヒー一杯よりも安いのですよ。
永井荷風の随筆集『 紅茶の後 』序文には、飲んだ紅茶の刺激によって《 まどろみ勝ちなる心を呼び覚まして、とりとめも無き事を書くという意味である。》とあります。
梅雨どきに、お茶うけ無しでゆっくり「姫ふうき」を飲んでいたら、つい写真に撮って、ぼくもこのノートに書きおきたくなりました。茶碗は白でシンプルに、WEDGWOODの業務用ティーカップで。「ふうき」とは「富貴」でしょうか、なんだかリッチな気分にもなってきましたよ。この写真ノート→http://osamuharada.tumblr.com/