今夏の防暑計画

osamuharada2015-07-17

クーラーが苦手なので、島ではいつも風通しのよい部屋で猛暑をやり過ごすことにしています。樹木の間を通りぬけてくる海からの風は、木の葉が水冷式ラジエターになってくれるせいかヒンヤリとしている。それでも直射日光がさす窓辺周辺は、かなり暑くなるので、去年までは外に葦簀(よしず)を立てかけて日光を遮ってきました。
今年の六月頃から、くだんのリビングダイニングでは「事前措置」として、庭の柱へ勝手にからみついていた蔓草(つるくさ)を、軒下から左右に引き延ばしてみた。麻紐を張ったところに、蔓草をからませておくだけのことだけれど、みるみる成長して、ちょうどよい日除け棚をつくってくれました。これで真夏のギラギラ日光を室内に侵入させない「専守防衛」が可能になる。太陽を敵にまわし、外に出てお友達と一緒に闘いを挑むような「集団的自衛権」なんぞ必要ではない。何もしなくとも自然の蔓草がやさしく守ってくれている。しかもただの雑草だから「防衛費」もかからない(アベ総統閣下のせいで言いまわしが変になってきた)。
風情のある葦簀も好きだけれど、あれは風が強いと吹き飛ばされるから、天気予報を気にしながらの出し入れが結構めんどくさいのです。しかも葦簀は二、三年使うとボロくなる。蔦草のほうは雨にも風にも強いし、秋冬に枯れ葉が落ちても、また次ぎの初夏になれば再生してくれる。見るからに涼しげで、緑陰は美しくもある。名も知らぬ蔓草といえども、うまく自然利用すれば役に立っちゃうもんですね。あとは水を飲んで熱中症に気をつけましょう!
(拡大写真)→http://osamuharada.tumblr.com/   
葦簀の良さも捨てがたいけど…。→[id:osamuharada:20080801]