2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

亀寿の茶碗

先日、銀ブラをしていたら、茶道専門の骨董屋さんで宮田亀寿(120年位前の京都清水の陶工)の煎茶茶碗をみつけて、ラッキー!とばかりに即購入。煎茶道の本場は西日本であるし、宮田亀寿のような一代の陶工のものは関東ではめったに出ませんと、千葉が本店の…

川端実のコラージュ

芸術新潮4月号に「川端実のコラージュ」を書きました。大作の抽象画が多かった画家の、珍しいコラージュ作品についての話題です。文中にあるニューヨークのアトリエで、そのコラージュとエスキスを先生から見せてもらう、まさにその刹那の、ぼくにとっては決…

舩木さんのスリップウェア

毎年春が近づくと、わが食卓では、舩木伸児さん作スリップウェアの出番です。なかでも中央にある淡黄色の大皿(30cm)には、旬の野菜や、春の魚などがよく映える。特にコレは春の皿だと勝手に決めている。 島で作る地産地消の野菜や根菜類、友人宅からもらっ…

ブロッサム・ディアリー

先月ブロッサム・ディアリーが亡くなった。八十二歳でした。まだレコードしかない時代の、若い頃によく聴いていました。甘く可愛らしい声でピアノの弾き語り。1956年のアルバム Blossom Dearie のなかのフランス語で歌うジャズボーカルが特に好きだったのは…

小林泰彦 山の原画展

先日銀座で、我が憧れ小林泰彦さんの、山の原画展「無名百低山」を拝見してきました。かの「日本百低山」(山と渓谷社刊)が上梓されたのは2001年です。その後も名低山を探し続けておられ、今回は旅の途中で描かれたという15山の原画展。登山家・画家・イラ…

吹きガラスの花瓶

島のアトリエでの話。客室の玄関が狭いので、圧迫を感じないよう、戸を開けてすぐ正面の壁部分を、一部ガラスのはめ込みに、と自分で設計をしました。二階なので、ガラス窓の向こうには小高い林が続いている。漆喰壁で矩形に切り取られた外の樹木は、それだ…

ロイ・リキテンスタイン

もう半世紀も前になるから現代美術とは呼びにくくなった、アメリカのポップ・アート。二十世紀芸術とでも言ったほうがシックリします。今月の芸術新潮に、そのポップの旗手だったロイ・リキテンスタインの、ちょっと珍しい作品について書きました。ポップ・…

歌舞伎座終幕

松竹は歌舞伎座の建物をブッ壊して、新築の貸しビル屋になるそうで、来年五月頃から工事が始まる。年初から「歌舞伎座さよなら公演」と銘打って、つまりは閉店セールのようなのが一年あまりも続くという。中野翠さんは前に会った時から、銀座の記念的建築物…

宮田重雄の色紙

昨日で『宮田重雄さしゑ展』無事終了致しました。当ブログや芸術新潮をお読みくださって来られた方ゝ、古くは「ぼくの美術帖」をご愛読していてくださった方ゝ、いずれもさまが美術の好きな同好の士。お目にかかれてとても嬉しかったです。厚く御礼申し上げ…