2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

劉生のブックデザイン

昨日発売の『芸術新潮』九月号、ぼくの美術コラムでは、岸田劉生の装丁について書いてあります。こないだ、そのための資料を調べるつもりで『劉生繪日記』龍星閣刊を再読したら、面白すぎて止まらなくなり、何のために再読するのか目的を忘れていました。近…

夏の終わり

暑かった島の夏も過ぎて、朝晩の涼しさには、もう秋の気配がしてきましたよ。アトリエの三階から見渡す(一昨日の写真)と、早くも島桜の葉がところどころ黄色く色づき始めています。もうしばらくしたら、一段と枯れ葉色に変化して、台風でも来ればすっかり…

カレーライスの皿

カレーライスは日本の国民食だという。ぼくもフツーに食べるけれど大好物ではないな。それでも暑い夏には無性に食べたくなるから、季節の洋食という感じですか。 明治時代に英国(特に英国海軍)から入って来たカレーは、すでに米飯とセットだったというから…

夏休みのボサノバ

今年は残暑も強烈ですね。島のアトリエでの日々も、朝の涼しいうちに絵(趣味のほう)を描いたり動きまわったりして、昼下がりにはシエスタがすっかり定着しました。これは多分にトシのせいでしょうな。部屋に入る風が少ない日は、庭に打ち水をして、大きい…

博士の異常な愛情

スタンリー・キューブリック監督のアーカイブスという、重たくて大きな作品集です。あの《2001年宇宙の旅》や《時計じかけのオレンジ》、最後となった《アイズ・ワイド・シャット》に至るまで、すべて好きな映画ばかりのシーンが満載なので、何度見ても見飽…

冷や飯を食う

真夏のお昼ご飯には、炊いた後で自然に冷ましたご飯がうまい。谷道さんの吹きガラス製ご飯茶碗がピッタリするので、夏にはこれを愛用しています。暑い時に陶器の飯茶碗やドンブリはちょっと願い下げたい。やはり真夏には、磁器の器と、目に涼やかな日本のガ…

葦簀とトルソ

夏の島での必需品のひとつが、どこでも売ってる葦簀(ヨシズ)です。日中の強烈な日差しさえ避けられれば、室内はクールダウン。海からの風が涼風に変わる。コレで今年もクーラー嫌いのまま何とか生き延びそうだ。このトシでは島に熱帯夜が無いこともありが…