読書とパイプ

osamuharada2008-10-20

北欧のデテクティブストーリーを読み終えたら、北欧のパイプ煙草の味を思い出した。それは英国などのストレートな煙草本来の味とは違って、ブレンドに香料を加えてあるから、マイルドでどこか甘い味がする。香りもどことなく西洋菓子のような感じ。この頃はパイプを年中ふかすこともなくなったけれど、秋から冬にかけてのパイプ煙草だけは格別に美味い。 今夜は北欧の味で決めてみようと思い、写真のハンドカットのパイプはデンマークのLORANの作。葉はコペンハーゲンの老舗ラールセンのブレンド、No.80/Light Aromatic 。 しかしこんなことを書いても誰にも興味ないことだろうからツマラナイ。  パイプを好んでいた詩人、北園克衛のエッセイには、こんなことが書いてあった。パイプというものは「読書や食事の後に、独りの散歩の時間に、それを用いるのがよい。パイプは善いアイディアやインヴェンションの静かな助言者であり、賢明な友人である」と。さらに「パイプはどちらかと言うと恋や社交の小道具ではない」とも。 では、余計なことは書かずに沈思黙考して、パイプをゆっくり燻らすとしようかな。