小川軒のショコラ・スフレ

osamuharada2007-10-16

あまり甘くない甘いもの好きとしては、まず秋口に食べたくなるのが、新橋小川軒カフェの「ショコラ・スフレ」。仏語でふっくら焼いたという意味のスフレ。スポンジケーキよりもはるかに軽い。パウンドケーキ(バターと砂糖と小麦が各1パウンド)に比べたら、重さと甘さは十分の一くらいだろうか。とにかく口中にフワーっとチョコレート味の雲がよぎった感じがして、食べ終わると一瞬、甘さを極力おさえたクリームの風味がかすかに残り、それもすぐに雲もろとも消え去ってゆく。その味覚の何ともいいがたき間合いが、この洋菓子で最も好きなところ。 砂糖のワル甘さがいつまでも(ひどいと1時間)残るような「甘いもの」(昨今はスイーツと呼ぶらしい)は、和洋を問わず苦手なのである(宣言したってしょうがないけどね)。  このショコラ・スフレは代官山のレストラン小川軒のデザートと全く同じもので、店頭売りはしていません。夕方に行くとすでに無くなっちゃってる場合があるので要注意。そのかわり、つくったらその日のうちに出されるから、あの「赤福冷凍事件」のような御心配はいりませんよ。写真でみるとただのロールケーキ(これもバターケースと同じく和製英語なり)に見えるかもしれないけれど、正真正銘のスフレであります。気品の高いロイヤルコペンハーゲンのブルーフラワーの皿にのった、飾り気の無い明快なたたずまいのショコラ・スフレが美しいな。前回「鉄道の日」ポスターはこのオヤツの時間に新橋駅でたまたま見かけました。いつも単なるその日の思い付きで当ブログを書いてるんだね。
20日追記 「赤福冷凍事件」などと書いてしまったけれど、今日のニュースでは「冷凍」をせずに売れ残りをそのまま再出荷していたことが発覚したそうだ。ヤレヤレ。