2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

熊の履歴書

芸術新潮4月号の連載コラムでは、観光地みやげの木彫り人形について書きました。特に信州産のスキー熊たちに、以前からひと目惚れしていたので、いつどこで誰が作ったものなのか、来歴調査?を敢行してみたわけです。その結果判明した意外な事実を芸新に書…

春の菊六落語会お知らせ

お待たせしました古今亭菊六落語会です。 春晝を江戸小咄にひろいけり 万太郎 春の土曜日の午後、パレットクラブの自然光の下で、ノンビリと古典落語をお楽しみ下さい。若い菊六ますます精進、ひとえに笑いを追求して日夜励んでおります。なにとぞご贔屓お引…

景徳鎮の青花皿

今月もまた出光美術館、俵屋宗達の「西行物語絵巻」が抜群に素晴らしかった。室町時代のオリジナル西行物語絵巻は失われていて、江戸時代初期に宗達が描いたものは、その模本のまた模本。しかし宗達以前のものや、後の尾形光琳の模本に比べても、圧倒的に宗達…

ティツィアーノの肌色

一昨年はマドリッドからプラド美術館のティツィアーノ「ヴィーナスとオルガン奏者」が日本に来て、今年はついに「ウルビーノのヴィーナス」がやって来た。ティツィアーノの大傑作ですね。拙著「ぼくの美術帖」を読んでくださった方なら、どれくらいワタクシ…

グルマン獅子文六

高校生の頃に愛読していた獅子文六の痛快なユーモア小説のなかでも、何度も何度も読んだのが「バナナ」という小説。久しぶりに読み返してみると、1960年頃の大人や若者、男女の言葉遣いが活写されているので、あの頃へすぐにタイムスリップができる。高…

引き出物のクッキー

昨日は娘の結婚式。運良く晴天に恵まれた自由学園明日館で行われました。ぼくにとっては初めて見る、重要文化財に指定されたフランク・ロイド・ライトの建物というので、昔の教室やら披露宴の会場や廻廊など、あちこち隅々が気になる。つい執拗に見学しなが…