熊の履歴書

osamuharada2008-03-27

芸術新潮4月号の連載コラムでは、観光地みやげの木彫り人形について書きました。特に信州産のスキー熊たちに、以前からひと目惚れしていたので、いつどこで誰が作ったものなのか、来歴調査?を敢行してみたわけです。その結果判明した意外な事実を芸新に書きました。(美術の歴史にご興味ある方はそちらをご覧下さいね)  ところが送られてきた4月号を改めて眺めていたら、ある疑問が湧いてきた。あの熊は長野県出身だから、月の輪熊のはずである、しかるに胸の「月の輪」が無いのは何故であろうか? 確か日本にいるのは北海道のエゾヒグマをのぞいて、すべてが月の輪熊のはずだ。前にこのブログでも、別の月の輪熊の人形について書いたことがある。[id:osamuharada:20051124]   こういう時に便利なのは生物学の知識を持つ親友で、イラストレーター赤勘兵衛http://www.sekikanbei.jp/に聞くに限る。早速回答が得られて、ツキノワグマには、月の輪のハッキリしないのや、ぜんぜん無い個体も存在しているよ、とのことでした。ナーンだ、そうだったのか。 昔から熊の毛皮をとる時には、腹から裂くから、月の輪は残らないんだよ、だから月の輪の印象が薄いのかもしれないなァ、とも。 人間なんてずいぶん勝手で残酷なもんですね。 ともあれ疑問は晴れました。
最近ニュース番組で若い女子アナが、熊を、KUmaという感じで発音してました。クが強い。コレじゃァ落語の熊さん八つあんのクマだよ。標準語の音韻ではkuMAで、マが上る。やだァ、目の下にクマができちゃったわよ!の時のクマと同じです。  どうもトシとるってえと、小言幸兵衛になってくるもんですな。