昼風呂礼讃

osamuharada2008-09-11

還暦も過ぎて、さる頃もある人の戯れにわれをとらへて詰まりたまひけるは、今の世にイラスト稼業といふ商売ほど仕合せなるはなし。昼の日中も誰をはばかるといふおそれもなく露天風呂につかること、これのみにても堅気の若きものゝ目には羨ましきかぎりなるべし。 と、ゆーようなことを言われて笑われたことがある。自由業の良きところは、唯一自由になるヒマがあるというだけなのだったが、ヒマにまかせて自ら露天風呂をつくり、日中の湯にひたることほど、楽しきことはないよなァと思えてきたこの頃。なかんずく晴天の日の昼風呂である、と声を大にして言いたくなっちゃうな。その効能たるや、まず気宇壮大の気分が身体髪膚に起こること。世間の喧騒を逃れて、知己を百世の後に求むるの気概までも生ずる。つまりヒマの究極は、日中の露天風呂にアリってなことです。小人閑居して不善をなすといへども、今から秋日和の昼風呂が待ち遠しい。
このオリジナル露天風呂については、[id:osamuharada:20060717]