島のミルク

osamuharada2008-06-02

またローカルな話。 古くから酪農の伝統がある、島の名産牛乳が、去年は倒産の憂き目にあって休業していた。地元のうまいミルクが飲めなくなってガッカリしていたら、今年ついに復活してくれたので嬉しかった。 大手メーカーの牛乳九割りは、超高温の130℃で2秒間の殺菌をするそうだ。そのため牛乳本来の風味が損なわれてしまう。大量生産と低価格を維持するためなのだろう。島の牛乳は、75℃で20分間の殺菌法。脂肪分などを足さない生乳100%。高騰する輸入飼料をいっさい使わず、島のアシタバや野草など自然の恵みを研究して飼料にしている。  
島で大切に育てて、丁寧に作り、島内で消費するから、最近よく言われている「地産地消」ですね。日本中どこでもこれが実行されたらいいのにな。家族や近隣で食べるものに、農薬づけの大量生産なんか必要ないもんね。 島の生産者市場では、卵、野菜、果物など、すでに地域生産の地域消費が進んでいる。豊富な魚介類は島なので言うまでもないですね。 離島で暮す人々にとっては、流行のエコなど関係ない。昔から地産地消は、切実な生活の問題なのですね。牛乳復活の次は、その牛乳で作った島の伝統あるバターの復活が待たれる。日持ちしない生乳に比べたら、加工したバターは島の特産品として各地に発送できる。その味覚が高く評価されれば、いつか需要は生まれるはず。流通や価格の問題など、いろいろ難しいのでしょうが、本当に旨いバターだから沢山の人に食して欲しいな。復活が待ち遠しい!