映画女優ノート

osamuharada2014-12-19

歳末のハリウッド映画は、来年度のアカデミー賞のノミネート狙いなのか、各映画会社が力作ばかりでシノギをけずる季節。今年は【インターステラー】が、ぼくには NO.1 の映画だけれど、最近好きになったロザムンド・パイク出演【ゴーン・ガール】を、例によって「女優で観る」で、また映画館に出かけてみた。前作トム・クルーズのアクション映画【アウトロー】での女性弁護士役がすごく気に入っていたからです。  
ゴーン・ガール】は全米で600万部も売った推理小説の映画化。ミステリー・ファンとしても、監督がデヴィッド・フィンチャー(【ゾディアック】だけ好きだな)だったので、これはロードショウで観なくてはと思ったワケ。しかしミステリー映画だから未見の人のために何も言えませんが、とてもよくできた娯楽映画で楽しめました。ぼくには途中でオチがわかったけれど…。
今回のロザムンド・パイクは、おそらく彼女の最高のデキでしょう。素晴らしい演技力で観客を最後までひきつけた。これならアカデミー賞主演女優賞にノミネート間違いなし(と思うけど)。正義のヒロインでも、エキセントリックな悪女役でも、なんでも幅広く、しかも個性的に演じ分けられる「性格俳優」として、ますます期待したくなってきた。
女優ロザムンド・パイク。何を演じても気品があるのは何故だろう、と思ってバイオグラフィーを読んだら、1979年ロンドン生まれの英国人で、お父さんはオペラ歌手、お母さんがヴァイオリニスト。学歴は、かのオックスフォード大学英文学部を卒業した才媛だったのだ、ビックリしたな。どおりで前の共演者トム・クルーズや、今回のベン・アフレックという男優陣を、頭の良さで食ってしまうようなところがあった。男が皆んなアホに見えかねない。ニコール・キッドマンのような色仕掛けで男をやっつけるタイプではなく、あくまでも品性で参らせちゃうような感じが、新しいタイプの女優誕生といえるでしょうか。またぼくの好きな「外国女優で映画を観る」ノートに追加しておきました。→[id:osamuharada:20130530]