ぼくの銀座外食事情

osamuharada2014-09-13

銀座を歩いて喉が渇いたので、フルーツパーラー千疋屋でひと休み。「食べて(東電を)応援」だけはしたくないから、果物も産地で選ばせていただくが、今がちょうどライムの季節で、愛媛県松山産のライムを使ったライムソーダ&ライムシャーベットが、香りも高くうまかった。一瞬のうちに気分爽快にさせてくれる。苦味もあるから、レモンよりライムはまさに大人の味。これにスピリッツを加えたら、フレッシュなカクテルになるでしょう。松山は日本一のライム産地を目指して取り組んでいるよし。これなら「応援」しちゃうよ。
所用で東京に三日ほどいたが、どこの店も「食べて応援」を始めたようなので、ヤツガレには厳しい選択になってきた。銀座でベクレルフリーを追求すると、ゆき場が無くなる。魚介は肝心のストロンチウム検査をしていないから、アレ以来、銀座の江戸前鮨屋へもずっといっていない。牛肉はもとより西日本産が本場だから、そんなに不自由はしないけれど、関東が発祥のトンカツは、わざわざ九州産の黒豚を食わせる店を探してゆく。それに外食では、付け合わせの野菜が産地不明なので難しくなる。
こう書くと、偏屈なジジイといわれそうだけれど、若い頃からジャンクフードやB級グルメが大嫌いで、無理をしてでも、いい店の高級食材を使った料理を食べてきた。銀座の鮨なら、なか田、久兵衛、新富寿し、きよ田、青木が好きでよく通った。つまり若い頃から偏屈にも年季が入っている。それがもう江戸前の鮨は食いたくとも食わないぞ、と決めたのだから、やはり偏屈もコレに極まれり。もはや風評ジジイと呼ばば呼べ! という変人の域に達した。しかしぼく自身は、これをして〈達人達観〉だ、と思うように努力しているところなのです。