ゴジラ映画

osamuharada2014-08-09

孫のおもちゃ箱にまぎれこんでいた古いゴジラ人形(この写真)。孫はゴジラティラノサウルスのような本物の恐竜のひとつだと思っていた。ビキニ環礁の核実験で目を覚ましたゴジラは、口からものすごい放射能の火まで吹くんだぞ!といっても、四歳では何も理解できない。ヤツガレは1954年、最初のゴジラ映画をリアルタイムで観ている。八歳の頃。わが住む町の東京を破壊するゴジラが、ひたすら恐ろしく、とても好きにはなれなかった。同じ頃に観て一番好きになった映画は、古いハリウッド映画の『オズの魔法使い』(1939年)と夏休みの絵日記には書いてある。飼い犬のTotoも絵に描いた。 
ハリウッド映画の最新作ゴジラはまだ観ていないけれど、フクシマをほのめかした日本の原発事故から物語がスタートするらしい。怪獣映画まで風評被害というのか、日本国内では映画配給会社もマスコミも、原発事故の部分については宣伝に使わないよう自粛した(見りゃわかるのにね)。出演者の渡辺謙さんは、はっきり反核映画だとどこかで語っていたようだが。
ごく最近のハリウッド映画というものは、ほとんど中国で観られているのだそうです。中国人向けに、はじめっから企画製作をしている。それも大金をかけてつくる娯楽超大作ばかり。世界一の人口・十三億人の、中国での観客動員数はケタ違いだから、輸出産業としては大成功ですね。ハリウッド映画を見なくなったアメリカ国内や日本の観客は、すでに見放されたらしい。ただ中国で好まれる映画は、CGを多用したロボットが格闘するゲームのような、アホらしいアトラクションものばかり。こんどの新作「ゴジラ」もそのクチでしょうが、反アベの中国が日本をどう見ているか、どう見たいか、ちょっと解るような気もする。日本以外の予告編では、ちゃんと日本の原発事故シーンあり。