眼鏡と軽自動車

osamuharada2014-05-26

もともと乱視&近視のせいか、トシとっても老眼にはならず、本も新聞も眼鏡なしでラクに読める。細かい絵だって描けちゃう。近くはいいけど、ぼくは近視より乱視のほうが強いので、遠くがダブってみえる。それでも風景や星空を眺めたりするぶんには、色や形が滲んだかのように見えて、かえって乱視のほうが美しく感じられていい。しかし車の運転、美術館と映画(字幕を読むため)には、乱視用の眼鏡が必要になるのでめんどくさい。
運転免許証は〈眼鏡等〉の条件付きなので、免許更新の視力検査のたびに、眼鏡の度数をあげて対処してきた。不合格にならぬよう、更新のたびに眼鏡も新調する。今年はこの写真のボストン型眼鏡で無事合格。前よりほんのちょっとだけ度数を上げたので、遠くまでグンと見やすくなりました。
眼鏡をかけて運転する車のほうは、ずっと軽自動車の【 スズキ・ワゴンR 】を愛用しています。庶民的社長の鈴木修さんファンでもあるのです。トヨタに次いで第二位の自動車メーカーになったスズキ。[軽自動車]というのは、車趣味や贅沢とは違って、一般大衆の生活用具という前提で、日本国内だけで通用しているそうだ。軽自動車がまずつくられたあと、荷物をもっと積めるワゴン車だって必要だろうということで、スズキには「ワゴン」も「あーる」よ、と社長さんが命名して、初代【 ワゴンR 】 が登場した。それが気に入って、迷わずぼくはコレにすぐ決めたわけよ。もっぱらアトリエのある島で、洗いざらしのスニーカーの如く、現在も快適に乗っています。島内制限速度40km。道幅がせまくてカーブが多い島には[軽]こそふさわしいと思うな。
現会長になったスズキ・オサムさんはこう話す。《 農山村には公共交通機関がないところもある。都会の人は税金で道路も電車も整備されているから、車はいらない。でも農山村は違いますよ。浜松の山奥なんて、バスが1日2、3本しかない。ご主人は小型車で職場に行き、嫁さんが軽でおばあちゃんを病院に送ったり、スーパーに行ったりする。日本全国の道路の85%は道幅3.8メートル以下です。そうした道路で軽自動車が使われている 》と。
ところが、ろくでもないアベ政権は、軽自動車税を値上げした。ずーっと年間7200円だったものが、いきなり10800円! 一般大衆への弾圧だよね。これにオサムさんは《 弱い者いじめだ 》と心底怒っているよし。アベの考えてるような日本は、とても先進国とはいえないのだ。《 世界を見回しても自動車にかかる取得税、保有税は5000円から7000円ですよ。ニューヨークなどはほとんどゼロですよ。高いところは中国、インド、タイ、インドネシア新興国が自動車は贅沢品だといって高くしている。日本も新興国並みなんですよ 》と…。明治以来、血族のみで続いたアベ&アソー薩長政権は、いまだに新興国並みというわけか、さもありなん。