俺のヌイグルミ犬

osamuharada2013-11-10

幼稚園に入ってわずか半年あまりで、4歳の孫の一人称が〈俺〉に変わっていた。「俺、いまオヤツ食べてる」だの「みーんな、俺の仲間だ」などとのたまう。ついこないだまではBunちゃんと自称していて、いかにも幼児らしかったのに、「ぼく」とも言わずいきなりの「俺」になっているのだ。通常一人称には〈ぼく〉を使用している祖父としては、ちょっとドキリとした。これじゃ孫のほうが年長で、なんだか偉そうだ。日本語ってつくづく難しいもんですね。それについては前に《 ぼくと俺 》ということで書いたことがあります。→[id:osamuharada:20100218]
「俺」なんて言うからには、男らしくなったもんだなぁと思っていたら、最近は犬のヌイグルミを片時もはなさないでいる。幼児から子供へ移り変わる中途半端な年頃なのだろうか。むかし娘にあげたヌイグルミで、こんどは孫に娘が与えた。そろそろ用済みだろうから、元の持ち主であるこちらに返却してもらうつもりでいたのだが、まだバリバリの現役で働いている。この犬のいきさつは→《 PARISのヌイグルミ犬 》[id:osamuharada:20110124]
この犬だけが、いまのところ孫のお気に入りで、寝るときも一緒だ。気がついたら勝手に〈フェイ太君〉と呼称していた(名前の由来は不明)。 またダンボール箱を組み立てて、新幹線や二階建てバス、トラック、カフェ&レストラン(のつもり)などを自分でつくっては楽しんでいるので、フェイ太君にも留守番のときなど待機している専用の小屋が必要ではなかろうかと提案してみた。じゃ俺のかわりに作ってやれば、ということなのでダンボール箱を切り抜き、結局ぼくが小屋を作らされた(この写真)。言い出しっぺだから仕方ないが…。何はともあれ、これでしばらくはPARISのヌイグルミ犬も安住して、孫をやさしく見守っていてくれることだろう。