江戸切子

osamuharada2013-08-27

夏の終わり、島も涼しくなりました。今夏も、ぼくの食卓ではガラスの器が大活躍した。和物では、谷道さんの吹きガラス使用ひん度が一番高かった。そしてさらに若い頃に買って愛用していた【江戸切子】を久しぶりに動員して、見た目でも暑さをしのぎました。切子(きりこ:カットグラス)には、きりっとシャープな涼やかさがあり、透明な瑠璃色や臙脂色がさらに清涼感を引きたてる。昔のひとが考えたデザインは美しいだけではなく、自然に即し理にかなっていますよね。
いろいろ工夫をしたので、今年もクーラー不使用のままに過ごせた。例外は、お盆で東京にちょっと戻った時だけ。ヒートアイランドには負けちゃうな。寒暖の差をいちいち細かく気にするようになったのも、ひとえにこれはトシのせいです。抵抗力がもう無いもんね。気温と湿度に合わせて着るものを微調整することも大切になってきた。あとはシャワーや行水。葦簀で日除けと風通し。それに食器やインテリアの視覚効果もヤツガレの場合には助けになる。
人間からすれば勝手に「異常気象」などと呼んではいるが、すべては自然の理(ことわり)だからしょうがないな。トシとるのだって自然の理ですね。 このブログで振り返ってみても、この数年間は、毎年のように猛暑で「異常気象」だと書いてある。どうやらほんとに亜熱帯気候になっちゃったのか。それにしては、冬も異常に寒いけれどね。それに加えて大きな地震も多発するし、噴火もある。地球そのものが変動期に入ったのでしょう。
こんな自然環境下であっても、強引に古い原発を再稼動させるつもりとは、この政権はもはや正気を失っているよね。 福島東京電力は、大津波が来る前、すでに地震で給水管や電源などが一瞬のうちに破損していたという。恐ろしいことに、大地震原発敷地全体を70cmも地盤沈下させていたのだ。当然ながら湯沸かし釜を冷やせなくなって即メルトダウン(炉心溶融)。プルトニウムだって飛び散った。想定外は嘘だったし、高濃度汚染水漏れは当初からだ。二年もたって参院選がすんだ今頃になって、一部公表(過小評価)しただけのこと。天災は諦めるしかないが、人災を諦めて無関心になっちゃったらもうオシマイだね。敵の思うツボにはまる。