今月の銀座案内

osamuharada2013-06-09

【 Terry Johnson 】 銀座の裏通りを歩いていたら、予期せずテリー・ジョンスン(こと湯村輝彦さん)の作品に出っくわした。普段なら入ることなきイッセイ・ミヤケの洋服店。つい嬉しくなって店内に突入してみたら、そこにはテリー世界の充満するインスタレーションが展開されていた。敬愛する湯村輝彦大先輩の作品。七十歳を過ぎたはずなのに、このユーモアとハイセンス。他に抜きん出たカッコよさ、これだけは誰にも真似できない。缶バッチに描かれた図が300種も並んでいる扁額が素晴らしい。コレ欲しいなあ、と思わず己が物欲にさいなまれてしまった(非売品です)。昔からぼくが感じていたのは、湯村さんをILLUSTRATOR(職人)などと呼ばわるのは大間違いで、日本を代表するPOP ARTIST(芸術家)である、ということなのですが…。アパレル業界のことはよく知らないけれど、イラスト業界の方々もまだこの展示に気付いていないようなので、若輩ながらココにてご紹介する次第。展示は6月14日まで。HP→http://www.isseymiyake.com/ELTTOB_TEP/jp/ginza/
【 新橋小川軒 】湯村さん作品があまりに楽しかったので、ちょいと一服したい。最近復活してくれた新橋「小川軒」カフェまで(前からある売店の隣にできました)。もちろんショコラ・スフレと紅茶できめた。前に書いた小川軒のショコラ・スフレ:[id:osamuharada:20071016]、グレープフルーツゼリー:[id:osamuharada:20070816]、オレンジゼリー:[id:osamuharada:20090507]、モンブラン:[id:osamuharada:20090926] 現在はカフェでなく小川軒サロン・ド・テ→ http://www.ogawaken.co.jp/map/map.html 
出光美術館 】 さてお次は当初の目的地、日比谷「出光美術館」の《小染付と祥瑞》展へ。期待に違わず、中国明末の景徳鎮窯には文人趣味が横溢して、どれもがいいなァ。美術として鑑賞するよりも、この本物の祥瑞(しょんずい)茶碗で、旨い煎茶を喫してみたい、という不純な物欲にかられて興奮した。そういえば銀座という町は、もとより物欲を刺激する場所でしたね。幸か不幸か欲しいものは非売品ばかり。こちらの展示は6月30日まで→http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html