Osamu Goods ノート

osamuharada2012-10-28

アトリエの、絵の虫干しが終了して、片付けをしていたら、スケッチブックからオサムグッズの人形ラフスケッチがこぼれ出てきました。絵画とイラストは、きっちり分けてしまっておいたはずが、何故か絵のほうにまぎれこんでいたようです。またどこかへほうりこんでおくと、忘れちゃいそうなので、ちょっとブログにノートしておきます。
ぼくのイラスト原画は、ほとんどモノクロ版下なのですが、これはヌイグルミ人形の立体デザイン用なので、色鉛筆の色付きです。これをもとにして、人形の専門業者につくってもらいました。もう二十五年くらい前の話です。右の犬は、拙著『オサムグッズ スタイル』125頁の犬の原画です。ヌイグルミ人形の参考資料にした、フランス製の犬のことは前に書きました。→[id:osamuharada:20110124]
ふわふわのボア生地で、有り物の既製品を探したところ、フランス製のような洒落た色とデザインは皆無なのでした。しかたなく日本製の量産品でやっと見つけたのがストライプ柄の生地。原画で猫に配した水玉模様の生地のほうは、結局は品切れで無くなっていた。この写真左の猫が完成品。身の丈が50cm。たまたま最近、これは押し入れの中の、布団の下からつぶされたままの姿で発見されました。これもまた、すっかり忘れかけていたのでした。犬は東京の事務所のどこかにいるはずです。
実際の完成品を見ると、ヌイグルミ人形の職人さんが、生地の取り分を計算して型紙を作るなどしたので、サイズやパーツの比率が、スケッチどおりにはいかなかったようです。できあがった実物のほうは、原画と比べどこかズングリむっくりしているよな、と今頃になってクレームつけてもはじまらない。オサムグッズは、よそからの注文ではなく、自発的につくることができたので、それで好き勝手にやっていたんだな、というような楽しい記憶がよみがえってきましたよ。