また冬のハワイへ

osamuharada2012-02-08

気温26度のオアフ島に到着。時々スコールのように降ってはすぐにやんだ。晴天続きの、今日はひさびさの雨だそうだ。2月といえどもハワイは常夏なんだな。雨宿りの小鳥たちと、雨あがりの虹が、またハワイに来たことを実感させてくれる。迎えの友人がくれたレイの花が、部屋いっぱいに香る南の島。
今回は、沖縄にしばらくいたので、那覇からグアム経由の便でやって来た。よく考えたら米軍基地巡りをしているみたいだ。同じベース・キャンプがある島でも、かつては悲壮な日米の激戦地区だった沖縄は、今なお問題だらけだ。グアムは島全体がほとんど基地だが、ハワイはアメリカの一地方として、軍が人々の生活の中にある意味では共存しているともいえる。観光地と基地がうまく棲み分けて、沖縄のように強引なかたちで密着していないせいもあるだろう。
去年、3.11の大津波は、ハワイ島のコナの海岸にも押し寄せて、リゾートホテルを廃業に追い込んだという。ストロンチウムプルトニウムもハワイに飛んできている。アメリカは福島をはじめ東日本産の食品を輸入停止にした。アメリカだけではない、中国、ロシア、EU、など世界中が輸入停止か、厳しい検査なくしては輸入をさせていないのが現状だ。
ハワイでは地産地消のオーガニックが、静かなブームになっている。日系人は、沖縄からの移民が一番多くて、山口県からが二番目。アメリカ産のPAMPKINとは区別をして、KABOCHAと表記するような日本原産の野菜類をつくっているのは日系人たちだ。TPPで関税がゼロになったら、ハワイ産のカボチャが日本に逆輸入されるかもしれないな。
沖縄の友人が、先頃描いた子供向けの絵本は、戦争中に食料の豚が沖縄で絶滅しそうになったのを聞いて、戦後すぐにハワイの沖縄出身日系人たちが、種豚を一船に積んで沖縄に運び、絶滅から救ったという話だった。それらがいまある沖縄の豚となった。今晩は、みんなで行ったオーガニックのレストランで、ハワイ産豚のローストを食べてみた。柔らかくてジューシーな沖縄産豚とそっくりな味がしたのには驚いた。