悲しき日本経済

osamuharada2012-01-13

去年のはじめに、こんなこと《お笑い日本経済》→[id:osamuharada:20110108]などと書いては、あきれはてていたが、今年はとても笑う気分じゃなさそうだ。
新版の『業界地図』によれば、パチンコホールの「貸玉料」は、さすがに天災と人災(節電)のあおりでちょいと減ってはしまったが、それでも2011年度の合計が、【21兆円】は下っていなかった。
それがどれくらいスゴい売上高かというと、あの[東京電力]の売上が【5兆円】ほどで、電力会社・全十社を合計しても、たったの【16兆円】にしかならないのだ。なーんだ電力会社なんて、パチンコ屋の貸玉料の足もとにも及ばないじゃないか、なさけない。たかがこれっぱかりのカネ欲しさに、日本を放射能汚染しまくり、子供たちの未来を奪おうとしている電力会社とは、いったい何モノなのだ。いくら金儲けの亡者どもといえど、これは正気の沙汰ではない。
[TPP]で大騒ぎをしている最中だけれど、日本の対米貿易額は、輸出が【10兆円】で、輸入がたったの【6兆円】くらいだそうだ。どっちにしたって【貸玉料・21兆円】には完全に負けちゃっている。アメリカと官僚に使われるノダは、いったい何の見返りを期待しているノダろうか。しかも、今年は消費税と電気代の値上げを断行するという。センゴク原発再稼働をさっそく唱え始めた。
ところで、パチンコホール業界第一位の『マルハン』は、たった一社でなんと【2兆円】を稼ぎだしている。ちなみに去年の「出版業界」は、ぜーんぶ合わせても2兆円には達しなかったそうだ。本や雑誌(半分はマンガ)はたった一軒のパチンコ屋にも負けてしまったわけよね。これが日本の文化水準なんだね。
それにしても、日本経済のことを考えれば、アホらしくなってくるだけだが、国を揺るがす大災害のさなかでも、パチンコ玉を黙々と打ち続ける人々がこれほどいる国、というのも珍しいではないか。パチンコは世界広しといえど、この日本列島だけにしか存在していない。これもまた「地産地消」とでもいうべきか。江戸端唄でいくなら《 わしが國さで見せたいものは 昔しゃゲンパツ 今パチンコ屋 》
上の写真は、2012年『業界地図』のページ部分だけれど、下に日本生産性本部とある。(なぜ2009年になってるのかはわかりません)この「公益財団法人 日本生産性本部」のホームページ、財団概要の評議員一覧には、あの東京電力・会長カツマタの名あり。

最新業界地図 2012年版

最新業界地図 2012年版