利平栗のマロンパイ

osamuharada2011-11-30

秋深くなると、いつも新橋小川軒カフェで食べていたモンブランを思い出す。昨年で閉店したのが、ちょっと淋しいな。季節限定の、利平栗だけを使ったモンブラン。前に書いた小川軒のモンブラン→[id:osamuharada:20090926]は、熊本産の利平栗を最上級とすると聞きました。中国の甘栗と和栗を交配して作った利平栗は、フランスのマロンの味に近似していて、しかもそれより旨いかなと思うのだけれど。
先週、所用で熊本市へ行ったおりに、コーヒーを飲むならココと知人が教えてくれた「岡田珈琲」へ寄ってみました。メニューを見ていたら、熊本産の利平栗を使用したマロンパイがあった。「新物」とうたってある。つい嬉しくなって珈琲にパイをたのんでみた。やはり利平栗は、和菓子に使うよりも西洋菓子にこそピッタリ合うものだなと実感しましたよ。利平栗は和栗に比べて収穫量が少ない種だそうで、作り手も高齢化しているため、いまや希少価値になったようです。生産性が低いので大量生産の商売にはならないのでしょう。それにしても、こんなに旨い栗をもったいない。世界のパティシエにどんどん使ってもらいたい。 日持ちがするというので、買って持ち帰り、熊本産の釜炒り茶でも試してみた。爽やかな甘味なので煎茶にもよく合い、秋の味覚を感じることができました。