沖縄ロゼッタストーン

osamuharada2011-06-28

沖縄の県立博物館には、何の解説もなく、ただ「沖縄の謎」として展示されている「線刻石板」が多数あります。普天間や嘉手納の米軍基地からは、百枚以上が発見されている。その他は北谷町の周辺、つまりすべて海底に没したと思われる邪馬台国の陸側にあったことになる。こんなに面白い物は、めったにないと思うのに、まともな研究者は、どうやらいないようなのです。
石に彫られた図柄には、階段ピラミッド状の建造物(海底遺跡にソックリ)や、屋根の上に宝珠をいただいた高床式の神殿、柱の上の一対の鳥(鳥居の原形か)、ヘビ、帆船、椰子の木など。その他は抽象的な渦巻紋や矩形、古代文字か数字のような記号があります。どの石板も見飽きることがなく、ぼくは博物館の一室で時間を忘れ、クギづけになりましたよ。これこそは邪馬台国ロゼッタストーンではないだろうか!
行政は、北谷沖の海底遺跡を一顧だにせず、どうせ自然にできたものであろう、などといまだに無視し続けている。木村先生は海洋地質学者なので、古代史や考古学の御用学者からは排斥されているようだ。1960年代から発見されていた線刻石板も、いまだにホッタラカシ状態なのですよ。インテリジェントの無い国に住んでいるのが、つくづく嫌になるよね。
お節介ながら、ヤツガレが想定するこれからの沖縄のこと。じきにアメリカの世界覇権が終わり、米軍はいなくなる。現在すでに返還後の土地の奪い合いが、水面下で進行しているはずだ。国と県と新興宗教の政党が、まず先に手をつける。東京のゼネコンがやってきて、官民一体の新都市開発という名目で儲けをはじき出す。そして念願のカジノ法案がとおれば、例の沖縄ラスベガス化が始まることになる。もとより海のリゾート地もあるから、ラスベガスよりは、むしろフロリダのマイアミに似るのかな。米軍の嘉手納飛行場跡は、東南アジア最大のハブ空港になり、物資や観光客の出入りで賑わうでしょう。賭博場や歓楽街での雇用が増え、犯罪や事件も増えるから警備の雇用もある。特に美人揃いの沖縄の女のコたちは、エンターテインメント関係で引っ張りだこになるでしょう。ながびく不況から脱して、目出たしメデタシとなるか? かくして、目の前の海底に没した邪馬台国や、古代の線刻石板のことなどは、誰からもすっかり忘れ去られることでしょう。長々と想定なんかしてやって、ガッカリ。