Made in U.S.A.

osamuharada2011-03-10

もう誰も気にする人はいないだろうけれど、昔から使っているアメリカの日用雑貨で、Made in U.S.A.モノがどんどん消えてゆく。ブランドはアメリカでも、もはやアメリカ製はほとんど無い。オサムグッズを製作していた頃は、かつてのアメリカン・グッズに憧憬していたので、なんとも寂しい感じがするのは、ぼくだけかな。古いアメリカ製トレイのことを書いたので、またその続きの、どふでもよゐ話。
このPot Holder (鍋つかみ)は、今でも正真正銘のアメリカ製。いまや珍品とでもいうべきか。裏側のラベルには、CRAFTED WITH PRIDE IN U.S.A.と誇らしげに、わざわざことわっているところが可愛い。ただの「鍋つかみ」のくせにね。しかしコレが手元にないと、湯沸かしの時などたいへんに困る。やけど防止には必需品です。頑丈なつくりの、PARVIN社製。
ギンガムチェックと黄色が好きなので、つい同じものばかりを使ってきた。以前はどこでも売っていたような気がするが、最近見かけなくなっちゃたな。こういう局面を打開するには、麻布のNISSIN World Delicatessen という、米国人御用達のようなスーパーマーケットへ行くわけ。ここは麻布の気取ったNATIONALよりも、広くて、ぐっと野暮ったく大衆的なところがいい。ただ食料品はいかにもなアメリカのジャンクフードがやたらに多くて、なにも買わないことが多い。駐車場が広いからか、外人は車でやってきて大量に買って持ちかえる。巨大な袋入りのマシュマロや、チョコレートの怪しげな駄菓子、無数にあるシリアルの棚など、パッケージデザインを眺めているぶんには、デザイナーとしては楽しいが、とても食う気にはならないよ。というようなアメリカらしいスーパーだからこそ、伝統的?なる Mad in U.S.A.の鍋つかみをまだ売っているんだなと納得できちゃう。夕暮れ時の、2階の食料品売場から3階のワイン売場へ上がってゆくエスカレーターの途中で見えてくる、東京タワーの姿がちょっとカッコイイ。
雑貨売場は1階です。→ http://www.nissinham.co.jp/nwd/