ギンガムチェック

osamuharada2010-11-17

古い友人が、ヤツガレの着ていたシャツを見て、ずうっと昔(二十代の頃)から、ハラダは同じ格好ばっかりしてるんだな、とあきれ顔でいった。特にそのギンガムチェックのシャツが変わんねえよなあと。我々の世代は、男同士でファッションの話をするなどということは、きまりが悪く、かつて無いことなので、よっぽど珍しいことだと思ったに違いない。
そういえば確かにギンガムチェックのシャツを一番多く持っている。長袖も半袖も同じく、四季にかまわず、ありふれたギンガムチェックのシャツ。水洗いで糊なし。流行には関係なく、売っていればついつい買い溜めをしてきた。それが四十年間も続いていたわけだ。考えたらネクタイをしめる必要が無かったことと、着るものについていちいちアレコレ考えるのが面倒くさいという性分がある。細かいギンガムチェックは、派手すぎず、といってキマジメすぎず、平凡で飽きがこないから好きなだけなのかもしれない。ただし中国製のシャツは生地や色がどうも気に入らず、着心地も悪いので、着ないままタンスの肥やしになっていることが多い。どふでもよゐ話なのですが。
ちなみに古い友人はサラリーマンだから、それこそ延々と同じ格好のままで、四十年間スーツにネクタイという典型的ないで立ちだ。なにもヒトの格好が変わんねえなあ、などと言えたギリじゃないだろう。しかし来年で定年退職だというから、その後はどんな格好をするつもりなんだろうか。退職祝いには、是非ギンガムチェックのシャツをプレゼントしてやりたい。