洗濯機と電力問題

osamuharada2010-08-28

島では、クーラーのスイッチを一度もONにすることなく、なんとかこの夏をのり越えられた。その代り、新しく買い替えた洗濯機が毎日フル回転。壊れるまで十五年間使っていた前の洗濯機に比べると、格段と便利で使いやすい。コンピューターの発達で、ほとんど完璧な電気洗濯機になっている。乾燥も上デキで、清潔で爽やかな仕上がりが嬉しい。炎天下の外に出て行って洗濯物を干す面倒もない。おかげで熱中症も避けられた。しかし世界的な異常気象については、改めて、いよいよ考えさせられる今年の夏でしたね。
広瀬隆さんの著書『二酸化炭素 温暖化説の崩壊』は、目から鱗が落ちるような本でした。ちょっと此の間までは、アメリカのゴアごときに脅かされて、日本人はエコだのロハスだのと大騒ぎし、人心おおいに惑わされてきたことが、この本を読むと、まったくアホらしくなっちゃうよ。
今夏の、日本の猛暑をさらなる灼熱地獄へと追い込んだ原因もよくわかる。コンクリートジャングルの都会では、会社も商店も各家庭もクーラーつけっぱなし状態。外は室外機が出す熱風でより暑くなるから、さらに室内ではガンガン冷房をかける。これじゃまるで「自転車操業」というもので、くだんの「新刊バブル」みたいだよね。 かくして都市のヒートアイランド現象による熱気が、いまや東京都心に留まらず、埼玉県の熊谷市や、房総半島を越えて茨城県筑波山のふもとにまで達した。愛知県名古屋市の都会の熱気は、流れ流れて岐阜県南部の多治見を日本一暑い町にした。大都会大阪が出す熱気は、京都や奈良にまで襲いかかって激暑を呼んだ。つまり、大自然の異常気象に上乗せしたかたちで、ヒートアイランド現象が拡がっていったのですね。当然ながら、自然よりも余計に暑くなっちゃうワケね。
さらに、この本の重要なテーマは、第二章の【 都市化と原発の膨大な排熱 】にあるでしょう。近代文明の恩恵にあずかっている我われにとって、「電力」はもはや避けて通ることができない問題ではある。しかしながら、最も危険な「原子力発電」など無くても、電力は間に合うと分かっているのに、誰が、何故、まだ時代遅れで金のかかる【 原発 】推進を勝手にやっているのか?  是非この本で、隠されている真実を知っていただきたいな。

二酸化炭素温暖化説の崩壊 (集英社新書)

二酸化炭素温暖化説の崩壊 (集英社新書)