黒船ぺりーの旗

osamuharada2010-03-11

龍馬ファンや、幕末好きの方々には耳寄りな話。 オアフ島のハイウェイを走っていて、パールシティーにさしかかった時に、運転中のAさんが教えてくれた。パールハーバーには10年ほど前から「戦艦ミズーリ」が係留され、一般公開されていますよという。昭和20年の9月2日、東京湾に入って来た戦艦ミズーリの甲板上において、マッカーサー元帥をはじめ居並ぶ連合国軍代表の前、敗戦した日本国は降伏文書に調印させられた。コレでもう降参しましたゴメンナサイと日本代表の重光さんが書類にサインした船。あの戦艦ミズーリのことなんですね。 
真珠湾といえば、日本軍の奇襲攻撃(ということになってる)作戦で、今も湾の底に沈められたままの「戦艦アリゾナ」が、すでに一般公開されていて、特にアメリカ人向け観光名所となっている。 何故今頃になって、Remember Pearl Harbor!の聖地に、直接は関係のない「戦艦ミズーリ」が置いてあるんだろうか?と、疑問がおきたワケ。そうなるとヤツガレはすぐに謎解きしたくなるタチで、急きょ予定変更してパールハーバー・メモリアルへと赴いたのでありました。
見学をして解ったのは、アリゾナ撃沈で日米は開戦して、ミズーリの調印で終戦した、という単純なオチをつけただけの話でした。 現役の米軍兵士やその家族たちに見せつけて、歴史のベンキョウを兼ねた、実は戦意高揚が目的の記念館だというのが、しつこいくらいよく解りましたよ。 何しろ「戦艦ミズーリ」は、イーストウッド監督でみんな知ってる「硫黄島」や、「沖縄戦」でも海上から砲撃したし、さらに「朝鮮戦争」を戦い、その後は父ブッシュの「湾岸戦争」で、巡航ミサイルをぶっ放して大活躍した歴戦の名艦ということらしい。降参しましたーッ!
それよりも、戦艦ミズーリとあらば、ヤツガレには是非とも確かめたいモノがある。日本が降伏調印式を行った時の甲板の横の壁に、古いアメリ星条旗が掲げられていたコトを知っていたからだ。その時の写真でもあれば見てみたいがまさか無いだろうなと思っていた。ところがミズーリの甲板には、その旗が現在もちゃーんと同じ壁に展示されているではないか! Aさんたちが説明文を読む前に、ぼくが解説をしてあげた。この旗は、幕末に開国をせまりにやってきた砲艦外交「黒船」、かのペリー(日本語ではペルリ)提督が、船に掲げたアメリカ国旗の実物なのですぞ! NHK「龍馬伝」じゃ、龍馬が黒船を目撃してショックを受け、人生観が変わったコト(デタラメよ)になっているけど、あの「黒船」ですよね。 つまりペリー提督が果たせなかった日本占領を、90年の後に、ついにマッカーサー元帥がやったゼ!という物語。アメリカはそんなに昔ッから、日本を狙ってたのかよ、とツッコミたくなるよね。ずいぶん執念深いなァ。
ちなみに終戦の90年前に来たペルリ提督ことMatthew Calbraith Perry さんは、ニューヨークのフリーメーソン。戦後厚木基地に降り立った、レイバンのサングラスにコーンパイプのマッカーサー元帥ことDouglas MacArther さんは、東アジア最大級の、フィリピンのマニラ・ロッジの最高位グランドマスターなのでした。鳩山のジイサンも低い階級のメーソンだったし、小学生の間でも流行中というから、豆メーソン・ファンたちに教えてあげてくださいな。