友人の招きでハワイへ行ってきましたよ。冬のハワイといっても、夏よりちょっと涼しいだけで、半袖シャツひとつの快適な気候でした。ハワイへは何度も来たけれど、まず当地の気候そのものをアリガタイと思うようになってしまうとは、やはりトシのせいですな。以前は海を見たらすぐに泳ぎたくなったものが、老いたり一向に興味が湧いてこない。海はただ眺めているだけで充分。潮風がとても気持いい。だけど紫外線だけは注意したい。（写真はサーファーの聖地ノースショア）
今回は仕事がらみなのでオアフ島だけに滞在。ハワイ在住や日系人のひとたちが、毎日アチコチぼくの行きたい所ばかりを案内してくれたので、いままでのリゾート気分とは違い、ディープなハワイ体験となりました。オアフは前に来た時より、現代アメリカがそのまま引っ越してきたような感じがする。ワイキキは世界中どこにでもある有名ブランド店が整然と並び、つまらないから車でパスする。公園にホームレスが増えたのも本土並みか。ＴＶの天気予報官やニュース解説者に日系３世、４世が活躍しているのは、同胞ゆえか嬉しくなる。現在は日系人よりフィリピンからの移民が多くなっているそうだ。人口は沖縄と同じくらいかな。米軍基地内の人口は軍事機密なので公表されない。これも沖縄と同じ。人種のルツボのような島。
日系４世の若いＴ君に、ハワイの王様カメハメハ５世はフリーメーソンだよ、と教えてあげたら、ビックリして急に興味を持ったらしく、ｉｐｈｏｎｅでたちまち情報収集をして逆にイロイロ教えてくれたりしました。それからＴ君とＡさんの運転する車でイオラニ宮殿に行くと、ほらちゃんとココに書いてあるじゃないか。いまや日本じゃ（マンガだろうけど）小学生の間にまでフリーメーソンが流行ってるんだよと言ったら、２８年間ハワイに住んでる５０代の日本人Ａさんまでビックリしたのが可笑しかった。
飲食に関しては、観光客が絶対に行かない、日常みんなが通っている食べ物屋さんやカフェに行きたい、と頼んでおいたので、どこもハズれることなく旨かった。ただヤツガレには量が多くて食べきれず、ちょっと残してしまったのはスイマセンでした。しかしみんなよく食うよなァ。 最近はオーガニックが流行っていて、高級住宅地カハラにある Whole Foods Market は、全米で２７０店舗もあるナチュラルな食品専門の巨大マーケット。オーガニックの惣菜を買って食べてみた。用意されてる入れ物を選び、好きなだけ惣菜をチョイスして入れると、あとは目方に応じて料金を支払うシステムがアメリカっぽい。種類が多く味付けもナチュラルで旨かった。ニューヨークの Dean & Deluca をちょっと大衆的にした感じ。土地の人には高額すぎると悪評ではあった。 Ｍさんが連れていってくれた自宅近所のテイクアウトの店は、地産地消のオーガニック食材で、値段もこなれ味覚は日本的でとても旨い。パンもおいしかった。こーゆーほうのがやっぱりいいよね。 バカンスで来ているジャンクフード専門のアメリカ白人たちは、腹が出張って尻が横にせり出し、巨体を揺すりながら歩いている。どこへ行こうが年中ハンバーガーをコーラで流し込んでいる。精悍な体つきは基地の兵隊たちだけ。 常夏ハワイの食材には、季節感が無いところが残念だけれど、こればかりはしょうがない。
