築地のストレイ・キャッツ

osamuharada2010-01-21

イラストの学校PALETTE CLUBは、築地場外市場の中にあります。この数年の築地界隈は、観光名所と化してしまって、魚河岸が休みの日の昼間でも、ラッシュアワーのような凄い人出なのです。 以前は土日にノンビリできていたノラ猫たちも、なんだか落ち着かないようです。 パレットクラブの通路(私道)は、屋根があるのでパッサージュと(冗談で)呼んでいますが、ここに古くから代々ノラ猫ファミリーが住みついています。 現在の状況は、三毛の「オバーチャン」、「ほおずきちゃん」とその息子「アキオ」(写真・ドアの外からパレットクラブを覗いてる)、誰かが捨てていった新参の黒猫「クロちゃん」以上の4匹。 隣近所の店でも皆に可愛がられ、市場なので食糧事情も良いせいか、よく肥えています。土日祭日には遠くから必ず来てくれる猫好きのオジサンもいたりして、恵まれたストレイ・キャッツ生活のようです。場外市場の各ブロックごとに、様々なノラ猫集団が住み分けをしています。パレットクラブ地区では、一番元気のよい「ほおずきちゃん」が代表して、人間どもへのエサのお礼(猫の恩返し)のつもりで、たまにネズミの頭などを持ってきてくれるのです。ある時は、息子と二人分の返礼のつもりなのか、海老の頭とネズミの頭のセットを持ってきちゃいましたよ。こちらもノラ猫マナーを尊重して気を使う。せっかくのプレゼントをいただいたからには、ありがたく大げさに喜んだりして、いなくなるまではコイツァ旨そうだなあ!というフリまでしているのです。ネズミの頭が大好物なのだと思われても困るのですが…。学校が始まって、パッサージュを入ってくる生徒さんから悲鳴があがる時は、たいてい猫の恩返し中なのであります。